Amazonプライム・ビデオで独占配信中の新作映画『ケミカル・ハーツ』で主演を務める注目の若手俳優、リリ・ラインハート。“弱さ”を見せることを恐れない次世代セレブの気になる素顔&魅力とは?(フロントロウ編集部)

Amazon新作映画『ケミカル・ハーツ』が話題

 8月21日からAmazonプライム・ビデオで配信がスタートした映画『ケミカル・ハーツ』。10代のスリルと失望と混乱に満ちた自己発見の旅を描いた本作で主演を務めるリリ・ラインハートは、オースティン・エイブラムス演じるヘンリー・ペイジが恋に落ちる謎多き転校生のグレイス・タウンを演じている。

『ケミカル・ハーツ』あらすじ
 恋をしたことがない17歳の少年ヘンリーは、杖をつき人を寄せ付けないオーラを放つ転校生グレイスと、ひょんなことから学校新聞の共同編集長を務めることに。一目でグレイスに恋をしたヘンリーは彼女が日常生活を取り戻す手助けをしようと心に決めるが、グレイスは自分のことを“治そう”とするヘンリーに苛立ちを覚える。そして、ようやくグレイスが心を開き始めた時、彼女に人生がひっくり返るほど重大な秘密があることを知ったヘンリーは、ありのままの彼女を愛するうちに自分自身のことも理解し始めるのだった…。

画像: Amazon新作映画『ケミカル・ハーツ』が話題

ドラマ『リバーデイル』のベティ役でブレイク

 リリが俳優としてブレイクするきっかけとなったのは、アメリカで2017年から放送がスタートした青春ミステリードラマ『リバーデイル』。この作品に出演するまではほぼ無名だったが、真面目で正義感の強い女子高生のベティ・クーパーが当たり役となり、その名を一躍世間に知らしめた。まだ大作映画への出演経験はないものの、ジェニファー・ロペスが主演&製作総指揮を務めて話題になった2019年公開(※日本では2020年2月公開)の映画『ハスラーズ』でも光る演技を見せるなど、映画界でもブレイクの兆しが…!?

 ちなみに、『リバーデイル』で共演したことがきっかけでジャグヘッド役の俳優コール・スプラウスとの交際をスタートさせたリリだが、今年3月に交際約3年で“完全に破局”したことをお相手のコールが認めている。お似合いのカップルとして交際を応援するファンも多かったことから、2人が決別したことを残念がる声も多い。

画像: ドラマ『リバーデイル』のベティ役でブレイク

批判を恐れないハッキリとした性格が魅力

 周りからの評価や批判を恐れないハッキリとした性格が魅力のリリは、臆することなく自分の意見を口にする“物言う俳優”として知られる。

 例えば以前、トーク番組で強迫性障害(OCD)(※)を抱えていることを告白した際、一部の人たちから「本当は強迫性障害なんて抱えてないくせに」「病気のことを軽々しく語るな」といった心ない言葉を浴びせられたリリは、後日、ツイッターで「番組での発言に補足させて。私は本当に強迫性障害に悩んでいて、決して番組を盛り上げるための作り話なんかじゃない。私は小学生の頃からこの病気と闘ってきた。だから、この病気について語る権利がある。ありがとう」と反論。たとえ相手がファンであっても、行き過ぎた言動をした場合にはきっちり正す姿勢を貫いている。
※自分の意思に反して不合理な考えやイメージ、行動を繰り返してしまう精神障害の一種。症状としては、抑えようとしても抑えられない“強迫観念”と、それによる不安を打ち消すために無意味な行為を繰り返す“強迫行為”の両方が見られる。

画像: 批判を恐れないハッキリとした性格が魅力

 また、フェミニスト的観点から「『誰々の彼女』と呼ばれたくない」というリリは、その理由について過去に米Vogueのインタビューで、「私に関する記事をより多くの人たちに読んでもらうために、私の恋人の名前や、私より有名で私と接点のある男性の名前を出すのは、問題があると感じる。(男性の名前に頼らなければいけないほど)私はつまらない人間じゃない。私について書かれた記事のタイトルにほかの誰かの名前は必要ない」と力説して、世の女性たちから称賛されたこともある。

 つい最近も、「リリ・ラインハートがコール・スプラウスとの破局に初言及」というニュースがメディアを駆け巡った直後にツイッターを更新し、「私の最新のインタビューから抜粋された発言は、“破局”について語ったものじゃない。あれは、私が過去数ヵ月間にわたって経験したうつ症状について語ったものだった。人々が文脈を無視して発言を抜粋して、クリックベイト(※)のために、自分たちの都合の良いように組み合わせて話を作ることにウンザリ」と、誤った解釈を広めたメディアに苦言を呈するなど、“自分の意見をちゃんと口にする”という自身のポリシーを曲げることはなかった。
※ウェブ上の記事に扇情的なタイトルをつけ、ユーザーの興味を引いて閲覧者数を増やす手法。

詩集『Swimming Lessons』で詩人デビュー

 今年9月に発売予定の詩集『Swimming Lesson(スイミング・レッスン)』で“詩人デビュー”を果たすリリ。この詩集は、自分の恋愛事情に関して、世間の人々に勝手に意見されるのが「怖かったし、怖いから」という理由でしたためたものだそうで、自らの視点から自分がしてきた恋愛について綴っているそう。

画像: 詩集『Swimming Lessons』で詩人デビュー

 ただし、書かれている内容がすべてが文面通りというわけではなく、リリは「『私のボーイフレンドは、別の女性と寝た』と書いていても、そう言ってるわけじゃなくて、『私は裏切られた』ということを表現している」と、重要視して欲しいのは、あくまでもその詩に込められた“感情”だと例を挙げて説明している。

自分の体形に悩んだ過去からボディ・ポジティブを推奨

 リリが若い世代の“ロール・モデル(お手本、模範となる存在)”と呼ばれているのには、人気作品に出演している以外にも、れっきとした理由がある。

 自分の体形に自信が持てず、深く悩んでいた過去を持つリリは、ボディ・シェイミング(体型批判)をなくすべく、ありのままの姿を受け入れることを呼びかけるボディ・ポジティブ(※)を推奨。
※「ありのままの美しさを受け入れよう」、「どんな体型も美しい」と自分自身の体形に自信を持ち、肯定しようと呼びかけるムーブメント。

 自分のウエストを実際よりもスリムに修正した雑誌を名指しで批判したり、たまたまお腹が膨らんでいるように見えるパパラッチ写真が出回ったことがきっかけで妊娠説が浮上した際には、それを一種の体形批判だと指摘し、「体はつねに変化するもの」「他人の体についてあれこれ言うために時間や労力を割くのはやめよう」とSNSを通じて呼びかけたりしている。

画像: 自分の体形に悩んだ過去からボディ・ポジティブを推奨

 昨今、インスタグラム等のSNSで、写真加工アプリを使って自分の体や顔を修正し、現実とはかけ離れた姿を投稿する人が男女ともに急増しているが、誰が決めたか分からない”美の基準“に合わせて自分の姿を変え、まるでそれが本来の自分であるかのように偽るこの行為は、世の中に誤ったイメージを植えつけ、若者の摂食障害などを誘発する危険性もある。

 リリは、そういった風潮を「(SNSのせいで)非現実的なスタンダードが作られてる。実現することができない体形を美しいと思い込み、手術で自分の体を変えるところまでいってしまう」と非難すると同時に、一切、編集や加工をしていない水着写真を自身のインスタグラムにアップするなどして、ちゃんと体現している。

バイセクシャルを公表

 今年6月のプライド月間に、「今まで公にお知らせしたことはなかったけど、私はプライドを持ったバイセクシャルの女性です」と、さらっとバイセクシャルであることをカミングアウト。LGBTQ+への理解が深い若者世代の価値観らしく、あえてさりげない方法で、LGBTQ+コミュニティの一員であることを明らかにした。

画像: バイセクシャルを公表

メンタルヘルスの啓もう活動に力を入れる

 メンタルヘルスの問題への理解を深めてもらう活動に力を入れているリリは、『リバーデイル』に出演し生活が一変したことで、これまで経験したことがないほどひどいうつ状態になったことを明かしている。この時は数週間にわたってうつ状態が続いたが、本人いわく、「最後には救われた」という。

 「良い人生を送ってるからといって、うつ病を克服したわけじゃない。みんな自分が抱える不安や絶望感を軽視しすぎてると思う。『自分はいじめられてるわけじゃないし、雨がしのげる家もある。それほど悪くない』ってね。それでもうつ病になることはある。メンタルヘルスの問題を恥かしがることはない。すべての出来事には理由がある」と、当時を振り返って語っている。

 また、うつ病以外に、10代の頃から不安障害やパニック障害を抱えるリリは、今年7月に行なったインスタグラムのライブ配信で、コロナ禍でいつも以上にストレスを感じてしまい、日常生活に支障をきたすほど精神的にまいっていた時期があったことを告白。現在も週1ペースでセラピーに通い、レイキセラピーと呼ばれる日本発祥の手当て療法を取り入れるなど、しっかりと心の問題と向き合っている。

ドラマのメイクは自分で担当

 以前からニキビといった肌荒れに悩まされていることを公言しているリリは、「自分の肌のことは自分が1番よくわかってる」という理由で、『リバーデイル』のシーズン3から自分で自分のメイクを担当

画像: Photo:©️Vogue/YouTube

Photo:©️Vogue/YouTube

 「ニキビ面でカメラの前に立つことほど最悪なことはない。(中略)2週間前、撮影の真っ只中におでこにニキビができたことがあったんだけど、起きた瞬間に『今日は悪い日になる』と思った。それってすごく悲しいことだよね。ニキビに感情を支配されるなんて」と、職業柄、“完ぺき”を求められることへのプレッシャーを打ち明けている。(フロントロウ編集部)

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