ビリー・アイリッシュが、2019年最大のヒット曲になった代表曲「bad guy」について、ウソをついているある人たちについての楽曲だったと明かした。(フロントロウ編集部)

2019年最大のヒット曲となった「bad guy」

 今年の第62回グラミー賞授賞式で、女性として初めて、最優秀レコード賞、最優秀アルバム賞、最優秀楽曲賞、最優秀新人賞の主要4部門を制覇するという歴史的な快挙を達成したビリー・アイリッシュ

画像: 2019年最大のヒット曲となった「bad guy」

 なかでも、最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞を受賞したシングル「bad guy(バッド・ガイ)」は爆発的なヒットになっていて、IFPI(国際レコード産業協会)によって2019年全世界で最も売れたシングルに認定。また、同曲はSpotifyが発表した2019年度の“世界で最も再生された楽曲”ランキングで2位を、Shazamでの検索ランキングでは1位を獲得しているほか、ミュージックビデオは現時点までにおよそ9億4,000万回以上再生されている。

ウソをついている人たちに向けた歌だった

 そんな歴史的なヒット曲となった、「私は結構悪いタイプ」と歌われる「bad guy」は、「悪い奴(bad guy)」を自称する人々を皮肉った内容になっているのだけれど、ビリーによれば、この楽曲を作った際に明確に思い浮かべていた人たちがいたそう。

 英Heat Magazineのインタビューに応じたビリーは今回、「『bad guy』は、自分自身についていつもウソをついているような人たちについての曲だよ」と明かした上で、「今いる多くのアーティストみたいなね。大勢のラッパーとかさ」と、現在の多くのアーティストたちがこの曲の対象に当てはまると語った。

 「今はほとんどのラッパーがウソをついていると思う。大金を持っているだとか、家や服についてだとかね」と続けて語り、自分たちがいかに成功しているかを見せびらかすことが多いラッパーたちを批判。「『黙りなよ、そんなの持ってないでしょ』って思う。イライラするよね」と、彼らに対する率直な気持ちを明かした。

 ビリーは富を自慢する人たちのウソは見抜けるとも考えているようで、「お金について話している人たち(のウソ)を見抜くのなんて簡単。他に何もないから、そういうことを話しているんだからね」と、厳しい言葉で語った。

 ビリーがウソをついている人たちに宛てたという「bad guy」では、次のように歌われている。

「そうね、あなたはタフな奴
荒っぽいのが好きな奴
どこまでも満足できない奴
いつも得意げに胸を張っている奴
私は結構悪いタイプ」

米民主党全国大会でパフォーマンス

 一方、ビリーは米現地時間8月19日、オンラインで配信された米民主党全国大会に出演して、来たる11月の米大統領選での投票を呼びかけた。

 ビリーは現大統領のドナルド・トランプ氏を「私たちの国と、私たちが大切にしているあらゆるものを破壊」していると力強い言葉で批判しながら、「沈黙など選択肢にはなく、傍観している余裕などありません」と視聴者に向けてバイデン氏への投票を呼びかけたほか、未来への希望を歌った新曲「my future」を初めてパフォーマンスした。

(フロントロウ編集部)

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