ヴェトモンのトレンチコートに目が点
2014年にデムナ・ヴァザリアが設立したヴェトモン(VETEMENTS)は、これまでビッグシルエットを流行らせ、ライターがヒールになったソックスブーツや、リーバイス(Live’s)とコラボしたお尻にジッパーがついたデニムなど、度肝を抜くような奇抜なアイテムをリリースし、マクドナルドでファッションショーを行なったり、ショーにそっくりさんを起用したりして、他のデザイナーズブランドでは考えられないことを行ない話題に。
セレブたちもヴェトモンの愛用者は多く、とくにリアーナやヘイリー・ビーバー、デュア・リパ、キム・カーダシアンといったエッジが効いたスタイルを好むセレブから支持されてきた。

他のブランドでは見ることができない奇抜さからか、ファンもかなり多く、即完売というのも稀ではなかった。しかし、2019年、ヴェトモンの要であるデザイナーのデムナが退任することを発表。デムナは2017年のコレクションからバレンシアガ(Balenciaga)のデザイナーも兼任しており、本来であれば、マーク・ジェイコブスのように、有名ブランドと兼任している場合、自分のブランドを優先するけれど、そこは新しいチャレンジを好むデムナらしくバレンシアガを選択。そのため現在は自分が設立したヴェトモンを立ち去り、バレンシアガのデザイナーとして新たなスタイルを生み出している。

そんなヴェトモンが、新作を発表。その中でも目をつけたのは、トレンチコート。秋の定番アイテムであり、もうしばらくすると街中にはトレンチコートを着た人が増えてくるけれど、その前にヴェトモンはトレンチコートを販売。なかには一般的なトレンチコートもあったけれど、「カットアウト・ギャバジン・トレンチコート」は想像を超えるものとなった。そのトレンチコートがコチラ。
前面は一般的なトレンチコートとなんら変わりないデザインだけれど、後ろは透け感のある白の裏地のようなものだけで、ベージュの生地はない。かなりエッジが効いたアイテムだけれど、好きな人にはたまらないデザイン。
またしてもヴェトモンらしいアイテムを販売してファンをとりこに。デムナがブランドを去っても、そのレガシーはしっかりと引き継がれていた。(フロントロウ編集部)