化粧水と美容液の役割がひとつになった最新スキンケア「トナーセラム(Toner Serum)」の気になる美肌効果とオススメの使い方を海外の皮膚科医が解説。(フロントロウ編集部)

海外で注目の「トナーセラム」とは?

 海外で話題の「トナーセラム(Toner Serum)」とは、その名の通り“トナー(化粧水)”と“セラム(美容液)”の両方の良いところを掛け合わせた最新のスキンケア製品。

 数年前からじわじわと人気を集めていたけれど、先日、リアーナが手がけるスキンケアブランド「フェンティ ビューティ(Fenty Beauty)」がトナーセラムを発売したことにより、一気に注目度が高まっている。

どんな美肌効果があるの?

 はじめに、ここでいうトナー(化粧水)は、一般的に日本で使われる“保湿目的”の化粧水ではなく、角質ケアや軽いメイク落としの役割をもつ“拭き取り化粧水”に近いものを指す。では、トナーセラムとは具体的にどういった美肌効果をもたらすのか。

画像1: どんな美肌効果があるの?

 アメリカの認定皮膚科医のダン・ベルキン医師によると、通常トナーには、AHAやBHAのような古い角質や余分な皮脂をケアする成分が含まれている。一方、セラムには高濃度の美容成分が配合されており、保湿効果の高いヒアルロン酸やセラミド、パリア機能を高めるペプチド、レチノールなどさまざまな種類がある。

 どちらもクレンジングの後、乳液やクリームの前に使う洗い流さないタイプの製品なので、実は意外と組み合わせるのが容易。そのため、両方の効果を同時に取り入れることができる非常にマルチな役割をもつアイテムだという。

画像2: どんな美肌効果があるの?

 ベルキン医師は「この2つの別々の形式のアイテムをどのように組み合わせるのかと疑問に思う人もいるかもしれないけれど、そもそもこの2つは(スキンケアとしての役割が)重複していることが多く、(それぞれを分類する)厳密な定義もない。なので、この2つの形式が合わさったハイブリッドな製品ができても、なんら不思議ではない」と米メディアCovetureで話している。

自分の肌タイプに合うトナーセラムの選び方

 ニューヨーク市の認定皮膚科医のマリサ・ガーシック医師によると、自分の肌タイプに合ったトナーセラムの選び方は、他のスキンケア製品とほぼ同じ。

 ガーシック医師は「乾燥肌の人は、ヒアルロン酸などの保湿成分や保湿剤を配合したものがオススメ。脂性肌の人はサリチル酸などのBHAを配合したものがベスト」とアドバイスしている。

トナーセラムの効果的な使い方

 ケンブリッジ大学の皮膚科専門医ラネラ・ハーシュ医師によると、これらのトナーセラムは、夜用のこっくり濃厚なスキンケア製品とは対照的に、さっぱりとした軽いつけ心地が特徴なので、忙しい朝のスキンケアに取り入れるのがオススメ。

画像1: トナーセラムの効果的な使い方

 また、トナーセラムに含まれる有効成分によっては、使う頻度を調整する必要があるという。ガーシック医師は「一般に、AHAやBHAなどの角質ケアに使われる成分は、肌を乾燥させる恐れがあるため、週に数回使用するのが最善」と説明。これらの成分が含まれない保湿系のトナーセラムは、朝と夜に使用できるとのこと。

画像2: トナーセラムの効果的な使い方

 しかし、ガーシック医師は「これはあくまで一般論であり、トナーセラムは、それぞれ異なる成分を組み合わせている可能性があるため、(ブランドやパッケージの)指示に従って使うのが一番」とも付け加えた。

 海外で大注目を集めている話題の「トナーセラム」。まだまだ新しいかたちのスキンケア製品なので、今後どのような製品が登場するのか期待が高まる。(フロントロウ編集部)

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