ケンドリック・ラマーがMVを撮影か
2012年にリリースしたセカンドアルバム『グッド・キッド、マッド・シティー』で一躍注目を集め、2015年にリリースした『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』、2017年リリースの『ダム(DAMN.)』も商業的/批評的に大きな成功を収めたラッパーのケンドリック・ラマー。
2018年には、アメリカで最も権威のある賞の1つであるピューリッツァー賞の音楽部門をラッパーとして初めて受賞するなど、名実ともに現代を代表するラッパーの1人となったケンドリックだけれど、自身名義としての現時点での最後のアルバムは『ダム(DAMN.)』となっている。2018年には映画『ブラックパンサー』のサウンドトラック『ブラックパンサー ザ・アルバム』を制作したほか、その後はいくつかの他のアーティストのシングルにフィーチャリングで参加してきたものの、ケンドリック自身のリリースはしばらくなかった。
そんななか、ケンドリックが今回、ロサンゼルスでミュージックビデオを撮影しているところがキャッチされた。
今回撮影されたのは、公衆電話のボックスの前に座り、受話器を耳に当てているケンドリックの姿。黒のコンバースに、長めの白のソックスを上まであげて、厚手のトレーナーに短パンという出で立ち。また、頭にはターバンが巻かれている。
ケンドリック自身の作品のビデオか、フィーチャリングで参加した他のアーティストの作品のビデオかどうかなど、ケンドリックがビデオを撮影したということ以上の詳細は明らかになっていない。
『ブラックパンサー ザ・アルバム』のストリーミングが急増
一方、映画『ブラックパンサー』で主人公のブラックパンサー/ティ・チャラを演じた俳優のチャドウィック・ボーズマンが亡くなったことをうけて、ケンドリックが手掛けた『ブラックパンサー ザ・アルバム』の全米でのストリーミングが急増したことも明らかになった。
チャドウィックは現地時間8月28日、約4年間にわたる闘病の末にステージ4のがんで亡くなったことが、代理人によって明らかにされた。享年43歳だった。
調査会社Nielsen Music/MRC Dataによれば、訃報が伝えられた8月28日と翌29日の『ブラックパンサー ザ・アルバム』のストリーミング数は、8月26日と27日の2日間に比べて103.5%増加したという。
とりわけ、ケンドリックがシンガーのシザ(SZA)とコラボした「All The Stars (オール・ザ・スターズ)」のストリーミング数が急増したとのことで、同曲は8月28日と翌29日にかけて、8月26日と27日の2日間から83%ストリーミング数が増加し、のべ91万回ストリーミング再生されたという。
ケンドリックは現時点でチャドウィックの訃報に対してコメントを発表していない。(フロントロウ編集部)