トラブルを予防するデリケートゾーンのケア
ここ数年、生理に対してよりオープンにしていこうという風潮が広まって、新しい生理用品や選択肢が増えているけれど、それと同時にもうひとつ世界的に意識が高まっているのが、デリケートゾーンのケア。最近ではデリケートゾーン専用のソープやスプレーなどのアイテムが登場している。
デリケートゾーンは体のほかの部分にくらべて皮膚がとくに薄く繊細なため、ちょっとした刺激などでかゆみや匂い、ムレなどの悩みを抱えやすい部分。そのぶん大切にケアすべきパーツだけれど、とくに日本ではデリケートゾーンについてオープンに語られることが少ないため、何が正しいのか分かっていない人も多いはず。そこで、デリケートゾーンのトラブルを予防する、医師が教える正しいケア法をご紹介。
ボディソープは無香料のものを選ぶ
ボディソープには香料が含まれることが多いけれど、その香料がデリケートゾーンのトラブルの原因になることもあるそう。産婦人科医のメアリー・ジェーン・ミンキン医師は、「香料は刺激が強いから、とくに肌が繊細なデリケートゾーンに使用するのは避けるべき」と米Healthlineにコメント。無香料で低刺激性のものを選ぶようアドバイスした。
ちなみに洗い方については、お尻からデリケートゾーンに向かって洗うと余分な汚れを広げてしまうことがあるため、洗うときには前から後ろの順番でやさしくなでるように洗うのがベストだという。
デリケートゾーン用ウェットシートを取り入れる
デリケートゾーンの肌に刺激となるのが、デリケートゾーンのムレ。暑い時期だけでなく、生理中などさまざまな環境下で起こってしまう。そこで産婦人科医のシェリー・ロス医師が使うよう勧めたのが、ドラッグストアなどで数百円で購入できる専用のウェットシート。
ロス医師は、「デリケートゾーンのムレを放置すると、雑菌などが繁殖してほかのトラブルを引き起こすおそれがある」と説明し、生理中や汗をかいた運動後にはデリケートゾーン専用のウェットシートでふき取るべきだと話した。これを選ぶ際にも、なるべく無香料のものを選ぶのがよいそう。
綿素材の下着を着用する
もし、かぶれやかゆみが気になるのであれば、下着を見直すのもひとつの手。下着は長時間肌に触れるため、通気性がよく肌を刺激しない素材を選ぶことが大切だという。
婦人科医のホリー・アーンスト医師は、「綿素材の下着は、湿気がこもりにくく肌にも優しい素材なので、快適に過ごせる」とコメント。反対にナイロンや合成繊維は肌に刺激を与えてしまうことがあるため、あまりオススメできないと明かした。
意外と知らないことも多い、デリケートゾーンの正しいケア方法。デリケートゾーンは体にとって大切なパーツなので、この機会に専用のケアを始めてみては?
(フロントロウ編集部)