『TENET テネット』の主演ジョン・デヴィッド・ワシントンは、“時間の反転”を表す演技で、あそこの使い方が難しかったそう。(フロントロウ編集部)

遂に9月18日に公開される『テネット』

 クリストファー・ノーラン監督による最新作『TENET テネット』が、9月18日に遂に全国ロードショーされる。本作の主役は、名もなき男。テロ事件の対応にあたっていた特殊部隊に参加していた男は、仲間を守るために捕まり、昏睡状態に陥る。その後目覚めると、ある男からミッションを命じられた。時間から脱出し、未来の第三次世界大戦を防ぐのだ。ミッションのキーワードは、TENET(テネット)…。

 『インセプション』や『インターステラー』を手掛けてきたノーラン監督らしいストーリーの新作に、多くのファンが心待ちにしている。また、映像にもこだわりがあることで有名なノーラン監督は、本作の撮影で本物の飛行機を建物に追突させたという驚きのエピソードもある。『TENET テネット』の公開は、当初7月を予定していたけれど、新型コロナウイルスの影響で延期に。満を持して、9月18日に公開される。

“時間の反転”の演技、あそこの使い方がポイント

 時間の逆行が描かれる本作では、その予告編ですでに頭が混乱するような映像が多く見られる。そんな映像を作り出す撮影においては、俳優達もこれまでの演技とは違った能力や運動神経が求められたと思われるけれど、意外にも、ある些細な箇所の使い方が難しかったという。主人公を演じたジョン・デヴィッド・ワシントンが、米Comic bookのインタビューでこう語った。

「まばたきさ。信じられないかもしれないけどね、まばたきなんだ。逆転した世界にいた時には、まばたきについていくつかの注意点があった。もちろん、投げ方や、どうやってパンチを受け止め、逆方向に回避するかを知ることもだけれど。防御の動きが攻撃になる、攻撃の動きが防御になる。そのコンセプトは、把握するのには時間がかかったね」

画像: ジョン・デヴィッド・ワシントン(右)とロバート・パティンソン(左)

ジョン・デヴィッド・ワシントン(右)とロバート・パティンソン(左)

 戦い方などの動きの逆転は想像ができるけれど、なんとまばたきという極わずかな 生理的な動きにまで細かな配慮がされているという。『TENET テネット』に関しては、その詳細な設定や、物語の中での理論が明らかになっていないため、時間の逆行が具体的にどのようなものなのかは分からないけれど、かなり細かいところまでチェックし、撮影が進められたよう。

 『TENET テネット』には、ジョンの他に、ロバート・パティンソンやエリザベス・デビッキ、ノーラン監督作品の常連であるマイケル・ケインなどが出演している。(フロントロウ編集部)

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