人気ブランドからパウダースキンケアが続々登場
肌に塗るスキンケア製品といえば、液体タイプもしくはクリームタイプが定番だけれど、ここ最近海外で新たに注目を集めているのが、粉末タイプのパウダースキンケア製品。
パウダースキンケア製品はそのまま肌に塗るものではなく、使う直前に水で溶かしたり、化粧水などのほかの水ベースのスキンケア製品と混ぜたりして使うもので、ここ数年海外では徐々に増えてきていた。そんななか今年8月、セレブも愛用するカナダ発のコスメブランド、ジ・オーディナリー(The Ordinary)から「100%ナイアシンアミド・パウダー(100% Niacinamide Powder)」が発売されたことが大きな話題になり、いよいよ本格的なブーム到来かと注目度を高めている。
ジ・オーディナリーから発売されたナイアシンアミド(ビタミンB3)のほかにも、大人気クリーンビューティブランド「ヴァースド(VERSED)」からはビタミンCのパウダースキンケア、 プロ御用達ブランド「ダーマロジカ(Dermalogica)」からはサリチル酸などが入ったパウダースキンケアが登場するなど、さまざまな成分のものが登場している。
そんな注目のパウダースキンケア製品には、パウダータイプだからこそのメリットがあるという。皮膚科医が教えるパウダースキンケアのメリットとは?
自分好みにカスタマイズできてコスパも◎
パウダースキンケアの大きなメリットは、肌の悩みや状態に応じてパーソナライズしたスキンケアが実現すること。皮膚科医のテス・マウリシオ医師は、「ブランドが推奨している範囲内であれば、自分好みの濃度でその成分を取り入れることができるため、より効果が期待できる」と米popsugarでコメント。肌の状態はつねに変化するので、状態に合わせてスキンケア成分の濃度を自分で調整できるのはかなり便利。
ほかにもパウダースキンケアは、基本的に水や化粧水で薄めて使うため、そのほとんどが経済的でコスパが良いのもオススメの理由だという。また、液体などほかのスキンケア製品に比べて、長期間保存ができるというメリットも。
フレッシュな状態で肌に届けられる!
成分によっては、液体やクリームよりも粉末タイプのほうがより肌に効果的に働くことがあるという。
これについて皮膚科医であるシンシア・コブ医師は、「とくにビタミンCなどの水にすぐに溶けて酸化しやすい成分は、クリームや液体、美容液などに入っていると徐々にその効力が弱くなってしまう」と米Mind body greenと説明。パウダースキンケアは粉末状で保管できることで、酸化に弱い成分でも使う直前まで酸化せずフレッシュな状態で使えるため、最大限の効果が得られるという。
海外で注目を集めるパウダータイプのスキンケア製品。日本でも今後トレンドになるかもしれないので、気になる人はチェックしておいて。(フロントロウ編集部)