レイ・フィッシャーとワーナー、対立が深まる
DCEU映画『ジャスティス・リーグ』でサイボーグを演じたレイ・フィッシャーと、ワーナー・ブラザースの対立がドロ沼化している。
事の発端は、7月にレイがジョス・ウェドン監督の現場での態度を告発し、プロデューサーであるジェフ・ジョーンズとジョン・バーグにも責任があると告発したこと。レイが、「『ジャスティス・リーグ』における、ジョス・ウェドンのキャストやクルーに対するセット上での扱いは酷く、虐待的で、プロ意識に欠ける、到底受け入れがたいものでした。彼がそのままでい続けられたのは、ジェフ・ジョーンズやジョン・バーグによるところが大きい」としたことについて、ウェドン監督とジョーンズ氏は沈黙を貫いているけれど、バーグ氏は、レイの主張は事実ではないと反論している。
その後、ワーナー・ブラザースはこの件について調査を開始。すると、9月4日にレイがツイッターで、DCフィルムズのウォルター・ハマダ社長から電話を受け取ったことを報告。そこでレイは、「彼(ハマダ社長)はジョス・ウェドンとジョン・バーグに責任を取らせることで、僕にジェフ・ジョーンズと和解してほしい」と伝えられたとしたうえで、「僕はそうはしない」とした。
しかしこれを受けて、ワーナー・ブラザース側がレイの発言を否定。『ジャスティス・リーグ』が公開された後にDCフィルムズの社長に着任したハマダ社長がそのようなことを言うことはないとし、さらに、レイが要望した第三者の調査員が彼と面会しようとしているにもかかわらず、レイは話すことを拒否しているとした。
しかし、このワーナーの主張をレイがさらに否定。調査員とは8月28日にZoomを使用して話したとして、その後に自身のチームに送ったというメールのスクリーンショットを公開。このメールを通して、調査員との面談を早めに切り上げたため詳細をすべて話せなかったことは認めたものの、面会の機会は間違いなくあったとした。
ジェイソン・モモアがレイを支持
『ジャスティス・リーグ』の監督やプロデューサーを告発したレイは、ワーナー・ブラザースとの間でその対立がかなり深くなっている様子が見受けられる。双方の主張の真偽が分からないため、多くのファンがその展開を固唾をのんで見守っているけれど、ついにあの俳優が、レイを支持する姿勢を見せた。
それは、DCEU映画『アクアマン』で主演を務めたジェイソン・モモア。
『ジャスティス・リーグ』でレイと共演しているジェイソンは、コミコンやプレミアなどで仲が良い姿を見せてきたけれど、このたびインスタグラムに、レイの写真とハッシュタグのIStandWithRayFisher(レイ・フィッシャーを支持する)というコメントを添えて投稿した。
『ジャスティス・リーグ』の撮影現場にいたジェイソンも、レイが指摘した監督やプロデューサーの態度を見たことがあるのか、それとも友人としてレイを支持するとしたのかは分からない。しかし、レイはこの対立は自身のキャリアにネガティブな影響を与えると理解したうえで行動を起こしたと話しており、友人であり人気俳優のジェイソンが支持を表したことが心強いことは間違いない。
今後、第三者の調査員によって調査が進められ、どのような結論が出されるのか、今後のDCEU作品にどのような影響があるのかに、注目が集まる。(フロントロウ編集部)