ケイト・ウィンスレットが、性的暴行疑惑のあるウディ・アレンやロマン・ポランスキーと仕事をしたことを後悔していると語った。(フロントロウ編集部)

ウディ・アレンとロマン・ポランスキー

 映画『タイタニック』などへの出演で知られる俳優のケイト・ウィンスレットが、過去にウディ・アレンやロマン・ポランスキーと仕事をしたことに対する後悔を明かした。

画像: ウディ・アレンとロマン・ポランスキー

 ウディ・アレンは2018年1月、1980年代に交際していた女優ミア・ファローの養女ディラン・ファローから「幼い頃に性的虐待を受けた」として再告発された。ディランは2014年にも、米ニューヨーク・タイムズ紙に7歳の頃に受けたウディによる性的虐待を訴えていたものの、その時はウディの仕事に支障が出ることはなかった。ウディは一貫して疑惑を否定し続けているものの、映画業界からは厳しい目が向けられている。

画像: ウディ・アレン監督。

ウディ・アレン監督。

 一方のロマン・ポランスキーは、1977年に当時13歳だった女性に性的暴行を加え、禁固刑に。その後、仮釈放中にアメリカからヨーロッパに逃亡して、米当局への身柄引き渡しから逃れ続けている。

ケイト・ウィンスレットが過去の仕事への後悔を明かす

 今回、2011年に公開されたロマン・ポランスキー監督作『ロマン・ポランスキー』と、ウディが再告発される前の2017年に公開されたウディの監督作『女と男の観覧車』に出演して2人の監督と仕事をした経験のあるケイト・ウィンスレットが米Vanity Fairのインタビューに応じて、両者と仕事をしたことへの後悔を語った。

 「ウディ・アレンやロマン・ポランスキーと仕事をするなんて、私はどうかしてたって思う」と、ケイトは2人の監督と過去に仕事をしたことについての後悔を明かした上で、「今となっては、彼らがあんなにも高く評価されていることが信じられない。彼らの過去にもかかわらず、映画業界において広く評価されていることがね。本当に恥ずべきことだと思う」と続けて語り、逆風こそ強まっているものの、2人の監督が今も映画界で高い評価を集め続けていることに疑問を投げかけた。

画像: ケイト・ウィンスレットが過去の仕事への後悔を明かす

 「私はその2人ともと仕事をしたという事実に責任を負っていると思う」とケイト。「時間を戻すことはできないから。私はその後悔の念と向き合っている。私たちは真実を語るしかない」と語り、自分が性的暴行疑惑のある男性たちと一緒に働くことを受け入れたという後悔を含めて、彼らの問題を事実として追及していくつもりだと続けた。

 同じ米Vanity Fairとのインタビューで、ケイトは#MeToo運動についても言及している。ここ数年、女性たちがセクハラ体験を告白してきた#MeToo運動について質問されたケイトは、「人生はすごく短いものだから、私は若い女性たちにふさわしいお手本になれるようにベストを尽くしたい。今はメチャクチャな世の中を提供してしまっているから、そこに少しでも誠実なものを提供できたらと思う」と語り、女性たちのロールモデルとして世の中を少しずつ変えていきたいと宣言した。(フロントロウ編集部)

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