11月のアメリカ大統領選挙への投票率を上げるために、ミシェル・オバマ前大統領夫人が、“あるコスメ”を使ったユニークなキャンペーンを始動させた。(フロントロウ編集部)

「赤リップ」に秘められた想い

 11月3日に行なわれるアメリカ大統領選挙に向けて、前アメリカ大統領のバラク・オバマの妻であるミシェル・オバマ夫人が、選挙に興味をもってもらうために新たな試みを始めた。

 それは、なんと「赤リップ」を使って選挙への有権者登録を促すというもの!

 先日、インスタグラムに鮮やかな赤リップ姿を披露したミシェル。実はこの赤リップは、夫であるバラク・オバマ前大統領の選挙活動中に、実際にミシェルが愛用していたもの。しかも、いま購入すると、赤リップの売り上げの40%が、毎回の選挙で有権者の登録を増やすことを目的としている非営利の超党派組織「When We All Vote」に寄付されるという。

 このキャンペーンで使用されているリキッドリップスティックは、黒人女性のメリッサ・バトラーが手掛けるコスメブランド「ザ・リップバー(The Lip Bar)」のベストセラーの人気色「Bawse Lady」。鮮やかに発色するエレガントなレッドで、どんな肌色にも似合うと大人気。

 メリッサは、自身のインスタグラムを通してWhen We All Voteとの提携を発表し、キャプションでミシェルのことを「私の永遠のファーストレディー」と呼び、有権者登録を支援することへの誇りを表明した。

When We All Voteとは?

 アメリカの“有権者登録制度”をご存じない人のために説明すると、アメリカの選挙は、日本とは違い「選挙権を持つ年齢になったら、自動的に投票ができる」というわけではない。選挙に投票するためには、選挙人名簿に登録してもらうように、自分の住んでいるところの選挙管理委員会に申請をする必要がある。

 つまり、たとえ選挙権があっても、「選挙人名簿」に登録されていなければ投票はできない。

画像: フロリダ州のマイアミ大学で開催されたWhen We All Voteの集会で演説を行なったミシェル・オバマ前大統領夫人。

フロリダ州のマイアミ大学で開催されたWhen We All Voteの集会で演説を行なったミシェル・オバマ前大統領夫人。

 非営利の超党派組織であるWhen We All Voteは、この有権者登録を促すことで、すべての選挙への参加を増やし、投票に関する文化を変えることによって、人種と年齢による投票の格差をなくすことを使命としている。

 2018年に共同議長のミシェル・オバマ前大統領夫人、俳優のトム・ハンクス、脚本家のリン=マニュエル・ミランダ、シンガーのジャネール・モネイ、バスケットボール選手のクリス・ポール、シンガーのティム・マグロウとフェイス・ヒル夫妻たちによって発足され、2018年の中間選挙には、全米で2,500の地方有権者登録イベントを開催し、投票の重要性について2億人のアメリカ人にオンラインで伝え、400万人近くの有権者に登録や投票のための情報を届けたという。

 今年の11月に本選を迎えるアメリカの大統領選挙。若年層を中心とした投票率の低下が問題視されていることもあり、パワフルな「赤リップ」を身につけて選挙にいくのも良いかも。ちなみに、この赤リップの価格は約1,430円(13ドル)で公式サイトから購入可能。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.