パンデミック禍でのキスシーンはどう撮影されている? 人気ドラマ『リバーデイル』の俳優がその“ガチすぎる”舞台裏を明かした。(フロントロウ編集部)

コロナ禍でのキスシーン撮影、どうやって撮っている?

 2020年序盤から世界中に広まり、私たちの生活をガラリと一変させてしまった新型コロナウイルス。1年も終わりに近づいた今、ソーシャル・ディスタンスの確保やマスク着用、不要不急の外出を極力避けるといった、パンデミック禍のルールを優先した“ニューノーマル”と呼ばれる新生活スタイルにも、すっかり馴染んできたことを実感している人も多いはず。

 新型コロナが映画やドラマの制作や公開に大きな遅れを生じさせているだけでなく、作品のストーリー展開にも影響を及ぼすケースも少なくないけれど、パンデミック禍で撮影が再開された日本のドラマなどを見ていても、感染拡大への配慮のためか、やはり、キスシーンをはじめとするラブシーンが少なくなったように感じられる。

画像: ※イメージ画像

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 しかし、恋愛はコロナ禍でも無くならず、キスシーンやラブシーンへの需要は継続する。とりわけ、ティーンを中心に人気のドラマでは、応援するキャラクターたちのロマンチックなシーンは作品にとって欠かせないものであり続ける。

 そんななか、2017年に米The CWで放送がスタートして以来、全米の若者たちの間で大ヒットしている青春ミステリードラマ『リバーデイル』のキャストたちが、どのようにして、コロナ禍での濃厚なキスシーンに挑んでいるかということがわかる動画が公開された。


『リバーデイル』俳優がキスシーンの「裏側」を種明かし

 『アーチーと仲間たち』などで知られるアメコミ、アーチー・コミックを下敷きにした『リバーデイル』で主人公のアーチー・アンドリュース役を務める俳優のK.J.アパが、インスタグラムで公開したのは、ベロニカ・ロッジ役のカミラ・メンデスとのキスシーン撮影の合間の舞台裏映像。

画像: 2017年のサンディエゴ・コミコンに出席したカミラとK.J.。

2017年のサンディエゴ・コミコンに出席したカミラとK.J.。

 K.J.が「僕らの“ニューノーマル”は、濃厚なキスシーン撮影の1テイクごとにうがいをすること」というコメントを添えて公開した動画には、K.J.とカミラが、青いゴム手袋をしたスタッフから渡されたマウスウォッシュで、30秒間きっちりうがいをして口内を消毒する様子が映っている。

 このキスシーンの撮影に一体何テイク要したかはわからないが、K.J.とカミラは、OKテイクが撮れるまで、毎回これを繰り返したよう。スタッフが「あと10秒です」とカウントダウンをしている点からみても、かなり厳しく徹底していることがうかがえる。

 2021年に放送が開始する最新シーズンの撮影を、カナダ・バンクーバーで、9月から再開した『リバーデイル』のキャストたち。ほかのハリウッド作品と同様、キャストたちは頻繁に新型コロナへの感染の有無を確認する検査を受け、共演者やスタッフ以外の外部の人間とは接触しないよう、共同生活を送るなどして感染予防を徹底している。

画像: 『リバーデイル』のキャストたち。左から:コール・スプラウス、カミラ・メンデス、ケイシー・コット、マデライン・ペッチ、K.J.アパ、リリ・ラインハート、チャールズ・メルトン、ヴァネッサ・モーガン。

『リバーデイル』のキャストたち。左から:コール・スプラウス、カミラ・メンデス、ケイシー・コット、マデライン・ペッチ、K.J.アパ、リリ・ラインハート、チャールズ・メルトン、ヴァネッサ・モーガン。

 それでも、ソーシャル・ディスタンスを保ちようがなく、濃厚接触の極みとなるラブシーンの撮影では、“やりすぎ”にも思えるくらい、用心に用心を重ねているよう。

 K.J.とカミラはもう慣れっこのようで、マウスウォッシュが入った紙コップを、まるでテキーラでも飲むかのように腕を絡め合って口に含むというユーモアを発揮していたが、ムードもへったくれもないなか、情熱的なキスシーンを演じる2人のプロ根性はさすが。仕上がりがどうなっているのか、今から気になる。(フロントロウ編集部)

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