鬱映画としても名高い『ゴーン・ガール』に登場するエイミーとニックの夫婦。2人が、この新型コロナウイルスのロックダウンを過ごしていたら、どうなっていた?(フロントロウ編集部)

 ※この記事には、『ゴーン・ガール』のネタバレが含まれます。

地獄みが強烈な『ゴーン・ガール』

 2012年に発表された小説、そして小説を基に制作された2014年公開の映画『ゴーン・ガール』といえば、各キャラクターの作り込みと緻密に計算されたストーリーから、高い評価を受けた。

 妻エイミーが失踪するところから始まる物語は、夫ニックだけでなく観客もエイミーに惑わされる。知能が高いエイミーには警察やマスコミも見事に操られ、夫ニックを追い詰める。ニックは、双子の妹マーゴに反対されながらも、最後はエイミーの計算通りの決断をすることになる…。徐々に明らかになるエイミーの計画。驚きと恐怖がうずまく展開。そして最後のどう考えても地獄すぎる結末には、多くの鑑賞者が悲鳴を上げた。

エイミーとニックはロックダウンを乗り切れるのか…

 エイミーとニックの関係は破綻しているけれど、夫婦関係は続く。しかし、今現実に起こっているパンデミックやロックダウンが2人にも降りかかったらどうなるだろう? そんな地獄のような問いに、原作者のギリアン・フリンが答えた。

画像: エイミーとニックはロックダウンを乗り切れるのか…

「無理心中のようなことが起きそう。エイミーはそれ(ロックダウン)を、みんなの自己啓発のために使いそう。主にはニックのためにだけど。そしてニックはこっそり抜け出して、ベルビータを食べてポルノを見ようとするんじゃないかな」

 エイミーは、物語の中で状況が変化したときも、臨機応変に対応して自分の目的と行動を果たした。そのために犠牲になったキャラクターもいるけれど…。そんな彼女であれば、ロックダウンも余裕で過ごせそうというのは、納得。しかし問題はニック。彼にとって、何日も1日中、家でエイミーと過ごすことは苦痛でしかないことは簡単に想像がつく。こっそり抜け出せたら良いけれど、そうでなければ、ギリアンが言う通りなにかしらの悪い出来事が起こってしまいそう…。

 架空の想像ですら、暗く苦痛に満ちた想像ばかりを引き起こすエイミーとニックは、ある意味で映画史に残る夫婦ともいえる。

 ちなみに、そんな夫婦を生み出したギリアンは2007年に結婚しており、10歳と6歳になる子供を育てている。アメリカでは新学期が始まり、子供達はオンライン授業を受けているそうで、ギリアン自身が子供達の先生のようになっている時もあると、自身のコロナ禍での生活について米Peopleのインタビューで明かした。(フロントロウ編集部)

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