イギリスの自動車保険会社アドミラルのCEOデヴィッド・スティーブンス氏が、自身の退職に際して、従業員に約13億円を分配することを明かした。(フロントロウ編集部)

自身の退職で社員にボーナス

 ウェールズに本社を持つイギリスで最も大きな企業のうちの1つである自動車保険会社アドミラルは、イギリスを中心に、世界中で1万人以上の社員がいる。そのCEOであるデヴィッド・スティーブンス氏は、2020年3月に、CEOから引退することを発表。それが理由で、世界中の全社員が思わぬプレゼントを受け取ることになった。

 なんとスティーブンス氏は、約13億円(1,000万ポンド)を全社員に分配!

 これによって、フルタイムの従業員は約13万円(1,000ポンド)、パートタイムの従業員は約7万円(500ポンド)を受け取ることになる。彼は、従業員にこうメッセージを送っている。 

「この方法でアドミラルの従業員にありがとうと言うことは正しいことですし、こんなに素晴らしい人々と一緒に仕事ができたことを誇りと幸運に思っています。彼らの仕事と決断が、アドミラルを世界中に1万1,000人以上の従業員を持つほどに成長させてくれました」

画像: 自身の退職で社員にボーナス

 アドミラルはスティーブンス氏の他に、彼の妻であるヘザー・スティーブンス氏とヘンリー・エンゲルハート氏も、創設者のメンバーに名を連ねている。2016年にCEOの座をスティーブンス氏に譲ったエンゲルハート氏も、当時従業員に1,000ポンドずつ渡しており、スティーブンス氏はそれを倣ったかたち。

 エンゲルハート氏も、57人から始まった0ポンドの価値のスタートアップ企業だったアドミラルが、50億ポンド(約7,000億円)の価値の企業に成長したのは従業員のおかげだとして、社員にボーナスを出した理由を語っている。アドミラルは去年、1年の利益が約700億円(5億ポンド)を超した。

 ちなみに、スティーブンス氏の後任には、同社初の女性CEOとなるミレーナ・モンディニ・デ・フォカティス氏が指名されている。(フロントロウ編集部)

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