新型コロナウイルス感染拡大の影響で大きく変わった生活様式。そんな「コロナ禍」の中で生まれた話題のホラー映画のジャンル「クォ・ホラー(Quar-Horror)」をご紹介。(フロントロウ編集部)

新型コロナがテーマの短編映画

 2019年末に発生した新型コロナウイルスは、依然として世界中で猛威を奮い続けている。問題の長期化にしたがい徐々に自粛の解禁が進む一方で、イギリスでは9月に入って感染者数が再び増加し、再び対策を強化することになった。

画像: 新型コロナがテーマの短編映画

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中の人々が自粛や自宅待機などを余儀なくされ、リモートワークをはじめとした新しい生活様式へ移行しつつあるなか、海外では新型コロナをテーマにした映画の新ジャンル、「クォ・ホラー(Quar-Horror)」が生まれた。

 「クォ(Quar)」とは、病原菌やウイルスに感染した可能性がある人の隔離や検疫を意味する「Quarantine」の文頭。つまり、「Quar-Horror」とは、ウイルス対策のために自宅にいる間に起こる恐ろしいことを描いたホラーのこと。

 クォ・ホラーは主にYouTubeで公開されている。基本的には自主制作の作品で、ZOOMなどのビデオチャットで通話している様子が描かれる。今回は、そんなクォ・ホラー作品をご紹介。

ZOOMで降霊会…『Host』

 まず初めにご紹介するのが、米Shudderというホラー専門のサイトが制作した『Host』という作品。「クォ・ホラー」の記念すべき第1作目となる本作は、ロックダウン中に6人の仲間内で行なわれた「オンライン降霊会」の様子が描かれている。怖いもの知らずの登場人物たちはまるで「百物語」のようにロウソクを灯し場の雰囲気を盛り上げるけれど、徐々に怪奇現象が起き始める。ビデオ通話中に音声や動画が乱れたり、おかしなフィルターが作動したりといった「あるあるネタ」を盛り込んだ内容は激怖。

 本作は、監督と俳優、そしてスタッフが立ち会わずに完全リモートで制作された作品で、俳優たちは自ら家でスタントを行なっていると米NPRで明かされている。

オンライン飲み会中に忍び寄る影『Screen』

 次にご紹介したいのが、『Screen』という作品。こちらは、ビデオチャットしているときに起こった恐怖の出来事が描かれている。4人の友人同士で久々に集まり近況報告に花を咲かせていたところ、1人の女性の後ろに謎の人影が。初めは見間違いだと笑い話で済まされていたものの、物語が進むと事態は一変。霊よりも恐ろしいものが襲ってくる。


 新型コロナウイルス感染拡大と共に急速に普及したビデオチャットツールのZOOM。ソーシャルディスタンスを保ちながらの交流が容易になった一方で、サイバー攻撃の対象となり、安全性が疑われる側面もある。また、アメリカではZOOM中に家庭内暴力が発覚するといった事件も発生。

不慣れなツールを使うことによる不安や自宅に引きこもらざるを得ないパンデミック下におけるそんな不安が巧妙に描き出された「クォ・ホラー」をぜひチェック。(フロントロウ編集部)

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