ラシャーナ・リンチが黒人女性初となる役柄について語る
本国のイギリスに続き、2番目の早さで11月20日に日本で公開されることが決定している人気スパイ映画『007』の最新シリーズ『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』。同作をもって約14年間も主演のジェームズ・ボンド役を務めたダニエル・クレイグが卒業する。
そのため大きな注目を集めている『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』には、過去の作品には登場してこなかった、黒人女性として初めて殺しのライセンスである00のコードネームを持つラシャーナ・リンチ演じるノーミが登場。
1965年に公開された『007 サンダーボール作戦』や1999年に公開された『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』には、00のエージェントが集合するシーンに女性はいたものの、正式に00のコードネームを持つと発表されたキャラクターではなかった。ノーミは今作でダニエル演じるジェームズ・ボンドがイギリス秘密情報部(MI6)を去ったあとに007のコードネームを引き継ぐという重要な役割を与えられている。
そのため黒人女性であるノーミが007のコードネームを引き継ぐと発表された時は世界中で大ニュースになり、中にはラシャーナが次期ジェームズ・ボンドになるのではというウワサが浮上して、ボンドは男性でないとダメというファンからバッシングにあったことも。
ラシャーナはそんな黒人女性初となる00エージェントになった時の世間の反応について「そのリアクションは間違いなく新しいものだった。多くの伝統主義者は良くないことを言っていたけれど、私は苦労して手に入れた他のことにエネルギーを費やした。ソーシャルメディアは心労がたまる一面も持つけど、同時に、『今日はあるけど、明日には去ってる』という側面も強い。だから数日後には消えてるし、みんな忘れている」と、批判はスルーし気にしないようにしていたと英Elleのインタビューで明かした。
これまでにもラシャーナはMCU初の女性が単独主役の映画『キャプテン・マーベル』のマリア・ランボーを演じるなど、強い女性を描く作品に出演してきた。黒人女性の活躍を期待して、自ら扉をあけたラシャーナが『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でノーミ役としてどのような姿を見せてくれるのか。
(フロントロウ編集部)