運動といえば、ボディメイクや運動不足解消のためのものというイメージが強いけれど、脳や心もイキイキとさせる効果があるという。どの運動を取り入れるとどんなメリットがあるのかを専門家が明かした。(フロントロウ編集部)

体形が変わるだけじゃない、運動の嬉しいメリット

 ここ数年、世界的にヘルシー志向が高まり、さまざまなワークアウトをライフスタイルとして取り入れている人は多い。そんな体を動かすという行為は、ボディライン以外にもたくさんの良い変化を与えるって知ってた?

画像: 体形が変わるだけじゃない、運動の嬉しいメリット

 運動をすることは体形への影響だけでなく、心や脳にまで良い影響を与えて、よりポジティブな変化をもたらしてくれるそう。知るとさらに運動のモチベが上がりそうな、うれしいメリットを3つご紹介。

記憶力のアップ

 専門家が話す、運動で得られるメリットが記憶力の向上。ニューヨーク大学神経科学センターで神経科学と心理学で教授を務めるウェンディ・スズキ博士は、「運動のなかでもとくに有酸素運動を取り入れると、記憶力がアップする可能性が高い」と米メディアHealthでコメント。

画像: 記憶力のアップ

 スズキ博士によると有酸素運動には、脳の中にある記憶をつかさどる部位である海馬を刺激して活性化させる効果があるため、継続することで記憶力が向上するという。実際に米Journal of Alzheimer's Diseaseで発表された研究結果では、有酸素運動を1年続けたグループは、ストレッチだけを1年続けたグループにくらべて47%も記憶力が向上していたという。物覚えをよくしたいという人は、有酸素運動を取り入れてみるのもひとつの手。

気分のリフレッシュ

 運動して汗をかくと、気分までスッキリするけれど、これは医学的に解明されているあるメカニズムによるものだそう。スズキ博士によると、運動するとあるホルモンの分泌が活発になり、気分をリフレッシュさせてくれるという。

 そのホルモンとは、どちらも幸せホルモンと呼ばれるセロトニンやエンドルフィン。これにより、運動するたびに幸福感を味わいやすくなり、メンタルヘルスによい影響があるという。また、セロトニンの分泌が活性化することで集中力や睡眠の質も向上するため、生産性のアップにも期待できるそう。このメリットを得るには、基本的にどんな運動でも自分が楽しいと感じるものであればOKで、たった1回の運動でも幸せホルモンが分泌されると言われている。

認知能力の向上

 なにかを理解したり、判断したり、考えたりといった日常生活に欠かせない能力も、運動することで高まる可能性があるのだとか。

画像: 認知能力の向上

 スイスのバーゼル大学が行なった研究によると、筋トレや持久力トレーニングをはじめとした80種類以上の運動で脳の細胞が成長し、認知能力が高まったという結果が出ているという。ちなみに、とくに認知能力が高まったのは、体を動かしながら予想外の展開について常に考える必要のある、複数名で行なうチームスポーツだったそう。

 運動することは、これほどまでに嬉しい影響がたくさん詰まっているので、身体のためだけでなく脳や心のためにも、運動をするようにしてみて。(フロントロウ編集部)

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