※この記事には、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のネタバレが含まれます。
ファンからの人気が高いアリア・スターク
多くのキャラクターが登場する群像劇で、ドラゴンの母デナーリス・ターガリエンや女戦士ブライエニーなど、様々な女性キャラクターが描かれたことでも人気を博したドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。そのなかでも、シリーズを通して精神も外見もとくに成長したアリア・スタークは、ファンから人気が高い。
シーズン1の放送が開始された2011年には14歳だったメイジー・ウィリアムズも、最終章が放送された2019年には22歳になっており、子供から大人に。「殺すリスト」をしたためていたアリアが、最後には立派な戦士となり、夜の王を殺した時には多くのファンが感動した。
死ぬことになっても復讐したかった相手は…
アリアといえば、ジャクェン・フ=ガーの元で「誰でもない者」になる修行を受け、外見を変えられる能力を習得。「殺すリスト」に載っていた人物の何人かにも、その能力を使って復讐を果たした。しかし、長年リストの上位に載っていた“あの人”には、最後までアリアが手を下すことはなかった。それはもちろん、サーセイ・ラニスター。
アリアの親友だったマイカーや父エダード・スタークの死、そしてアリアが飼っていた大狼ナイメリアとの別れなどといった因縁の出来事から、アリアはシリーズの初めから彼女を憎んでいた。ファンの間でもヤバい奴として認識されていたサーセイだけれど、最後は、愛するジェイミーとともに崩落する城に生き埋めとなり、命を落とした。
この最期には納得できないファンも少なくなかったけれど、それはアリアを演じたメイジーも同じよう。『ゲーム・オブ・スローンズ』の詳細に迫った本『Fire Cannot Kill a Dragon(原題)』で、メイジーが、サーセイを殺すことは最後まで諦めきれないことだったと明かした。
「アリアにはサーセイを殺してほしかった。もしアリアが死ぬことになろうとも。サーセイがジェイミーと一緒にいる時も、彼が顔を剥が(してアリアであることを明か)すと思ったよ。そして2人とも死ぬ。それこそがアリアを突き動かしてきたことだと思った」
サーセイとジェイミーが城に飲み込まれて死ぬ時に、ジェイミーが顔を取って、アリアが現れたら…! もしメイジーの考えが採用されていたら、シリーズに残る名シーンになったと感じざるを得ない。とはいえ、最終章エピソード5でのアリアとハウンドのシーンもまた、ファンの心に響いたことは確か。8年間も続いたドラマでは、様々な展開の可能性があったけれど、アリアの描かれ方には多くのファンが満足している。(フロントロウ編集部)