ダヴ・キャメロンが、自身がこれまで演じたディズニー関連作品のキャラクターのセクシャリティについて言及した。(フロントロウ編集部)

ダヴ・キャメロン、自分が演じた役のセクシャリティに言及

 ディズニー・チャンネルのオリジナル映画『ディセンダント』への主演で大ブレイクした俳優兼シンガーのダヴ・キャメロンは、自身のセクシャリティに関して、以前から、男女どちらにも性愛感情が向くバイセクシャルであると公言している。

 『ディセンダント』シリーズ以前にも、『うわさのツインズ リブとマディ』、『オースティン&アリー』、そしてディズニー傘下のマーベル・テレビジョン製作の『エージェント・オブ・シールド』といったディズニー関連作品に出演してきたダヴが、自分が演じたキャラクターたちのセクシャリティについて、独自の見解を口にした。

画像: 2015年、『ディセンダント』の共演者たちとウォルト・ディズニー・ワールドで行なわれたイベントに参加したダヴ。(左から:キャメロン・ボイス、ソフィア・カーソン、ダヴ、ブーブー・スチュワート)

2015年、『ディセンダント』の共演者たちとウォルト・ディズニー・ワールドで行なわれたイベントに参加したダヴ。(左から:キャメロン・ボイス、ソフィア・カーソン、ダヴ、ブーブー・スチュワート)

 あるファンがツイッターに、俳優のタロン・エジャートンがイギリス人シンガー、エルトン・ジョンの半生を演じた伝記映画『ロケットマン』のワンシーンの写真を投稿。

 ド派手に着飾ったタロン演じるエルトンと、それとは対照的に、スーツでビシッと決めた俳優のリチャード・マッデン演じるマネージャーの姿に、エルトンが「リブ」で、マネージャーが「マディ」だと、ダヴが『うわさのツインズリブとマディ』で一人二役を演じたキャラクターたちと照らし合わせた。

 するとダヴは、このツイートを引用し、エルトンの装いが「私が男性とデートするとき」で、マネージャーの格好が「私が女性とデートするとき」とコメント。

 これをきっかけに、ファンからは、ダヴがこれまで演じてきたディズニーキャラクターたちのセクシャリティに関する質問が相次いだ。


あのキャラは「ゲイ」、「バイ」、「パンセクシャル」

 ダヴは、そのひとつひとつにこう回答。

ファン:「リブ」がストレート(異性愛者)だっていうのにはまだ納得がいかないんだけど。

ダヴ:「マディ―」は完全にゲイ(同性愛者)だよ


ファン:オーケー、でも「リブ」はレズビアンだよね?

ダヴ:「リブ」はバイセクシャルだよ。


ファン:これまで演じたキャラがゲイだって認めてくれて嬉しい。でも(『ディセンダント』の)「マル」はどうなのかな…?

ダヴ:「マル」はパンセクシャル(※1)

※1相手のセックス(体の性)、ジェンダー(心の性)、性的指向に関係なく好きになるセクシャリティ。日本語では「全性愛」と訳される。


ファン:(『エージェント・オブ・シールド』で演じた)「ルビー」はバイセクシャルだって言って!

ダヴ:アセクシャル(※2)だよ

※2 他者に対して性的欲求や恋愛感情を抱かないセクシュアリティ。日本語では「無性愛」。


数年前にバイセクシャルを公表したダヴ

 ディズニー関連作品で自身が演じた多くのキャラクターが、LGBTQ+コミュニティに属していると明かしたダヴは、さらに、2018年公開のディズニー作品ではない映画『ダンプリン』で演じたベカー・コッターは「ストレート(異性愛者)」だとコメント。

 これらの回答を目にして、初めてダヴ自身もLGBTQ+当事者であることにと気がづいたフォロワーから、「これって(セクシャリティに関する)告白?」と質問されると、ダヴは、「ねえ、私はずっとバイセクシャルだってば」と改めて明言していた。

 ダヴがバイセクシャルを公表したのは、2017年のこと。当時、女性共演者とのデートが報じられ、SNSでキス写真を公開したダヴは、ファンからの「もしバイセクシャルなら、このツイートを“いいね”して」というリクエストに迷わず“いいね”してバイセクシャルを認めた

画像: 数年前にバイセクシャルを公表したダヴ

 その後も、自身はバイセクシャルであると何度も口にしているダヴ。今年7月にリリースした楽曲「ウィー・ビロング(We Belong)」のリリックビデオに、女性同士、男性同士、そして男女のキスシーンのイラストを取り入れたことについて、インスタグラムのライブ配信を通じて説明した際にも、「バイセクシャルである自分の立場から言うと、本当に美しい演出だと思ったの。自分のアートやビジュアルをヘテロセクシャル(※3)のカップルだけを映し出すものにはしたくなかった」と語っていた。

※3異性に対して性的な感情を抱くセクシュアリティ

 ディズニー作品だけに限ったことではいが、LGBTQ+のレプリゼンテーションは近年改善されきてはいるものの、まだまだ改善の余地があると言われている。

 各作品のキャラクター設定では、「ゲイ」、「レズビアン」、「バイセクシャル」、「アセクシャル」、「パンセクシャル」、「ストレート」といったセクシャリティについては明かされていなかったが、演じているダヴ本人は、その多くをLGBTQ+であると認識していたという事実には、たくさんの人々が関心を示している。(フロントロウ編集部)

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