Photo:ゲッティイメージズ、スプラッシュ/アフロ、YouTube
ジョニー・デップが主演を務めた、日本の熊本県水俣市で起こった水俣病を題材とした映画『ミナマタ』の予告編が公開された。(フロントロウ編集部)

ついに『ミナマタ』の予告編が公開

 2019年2月頃から本格的に撮影がスタートした映画『ミナマタ』は、主人公のユージン・スミスをジョニー・デップが演じるということで話題に。ジョニーが主演を務めた映画『ミナマタ』の題材となったのは、水俣市で工業排水に混じってメチル水銀が海に流失し、魚や貝を通じて人の体に取り込まれ、多くの人を苦しめた水俣病の実態を捉えた『写真集 水俣』。ジョニーは『写真集 水俣』で水俣病の患者や家族たちの暮らしや戦いを記録したカメラマンのユージン・スミスを演じる。

画像: 撮影中のジョニー。

撮影中のジョニー。

 そんな『ミナマタ』は、2020年2月に開催されたベルリン国際映画祭で初公開され、高い評価を得たことから期待が高まっていた作品で、多くの人が公開を心待ちにしていた『ミナマタ』の予告編がついに公開された。

 今回公開された予告編では、水俣病の取材をしてほしいと依頼を受けたところからはじまる。それから水俣病の患者や家族たちの暮らしや闘いを記録し続けたところが描かれており、なかには、ユージンが水俣病の患者と原因となった会社側との交渉を撮影中に暴行にあったシーンも予告編で映し出されている。そして長年水俣病の取材をしてきたジョニー演じるユージンが「ネイティブアメリカンは、写真は被写体の魂の一部を奪うと信じていた。しかし写真は、写真家の魂の一部を取ることもできる」とカメラマン人生にかけた思いを語るシーンも。

 ジョニー以外にも、日本が舞台ということで、ジョニー演じるユージンの妻を演じた俳優の美波をはじめ、真田広之、浅野忠信、加瀬亮、國村隼といった日本でも演技派の俳優たちが脇を固めている『ミナマタ』。

 イギリスでは2021年2月12日に公開される予定。日本では、ロングライドという配給会社が映画の権利を取得していると米Deadlineが報じているけれど、公開日は未定となっている。(フロントロウ編集部)

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