搭乗拒否された女性客が怒りの告発
つい先日、アメリカのサウスウエスト航空が女性客に対し、「不適切な服装」を理由に搭乗を拒否したことが波紋を呼んでいる。ケイラ・ユーバンクスと名乗る女性が自身のツイッターで明かした話によると、現地時間10月6日、ニューヨークのラガーディア空港からサウスウエストの航空便に搭乗予定だったケイラは、搭乗前のゲートで係員から自身の服装について「淫らで、卑猥で、不快」だと指摘を受けたといい、「あなたの恰好を見て不快に感じる人もいるから、(飛行機には)乗せられない」と告げられたという。
今回、航空会社から不適切と判断された服装がコチラ。ケイラいわく、胸元を大胆に露出した黒のホルターネックのトップスが問題視されてしまったとのこと。
Y’all I was KICKED OFF my @SouthwestAir flight because my boobs are “lewd, obscene and offensive.” I was told that passengers may look at me in my attire and be offended. The attire in question: https://t.co/tOAxZsFDU5 pic.twitter.com/S9W9gFXpg6
— Kayla Eubanks (@UziSuzy) October 6, 2020
保守的なファッションが好まれる日本ではあまり見かけない類の服装だが、日本と比べて肌を露出することに寛容的なアメリカでは「許容範囲内」という声も多く、ケイラのツイッターには「あなたは何も悪くない」、「空港でこういう恰好をした若い女の子をよく見かけるけど、搭乗拒否されたのは見たことない」、「(飛行機の機内は)教会じゃないんだから好きな服を着ればいい」など、擁護するコメントが殺到。ドラマ『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』などの出演作で知られる俳優のパトリア・アークエットも、「この女性の服装には何の問題もない!(問題とされるようなことは)何ひとつない」と、擁護するコメントを残している。
その一方で、様々な年齢や考え方を持つ人たちが利用する飛行機では、「それ相応の恰好をするべき」という声もあり、ちょっとした論争を巻き起こしている。
一応、サウスウエスト航空の規定では「好印象を与える服装(Dress to impress):サウスウエスト航空のドレスコードはリラックス&カジュアルで、清潔感のある、きちんとした身なりであることが期待されます」となっているが、不適切かどうかの判断は対応にあたった係員や客室乗務員の主観に委ねられており、“人によって対応が違う”というのが現状。
ちなみに、ケイラが係員に制止されている時にたまたま側を通りかかった機長は、ケイラに同情的な態度を示してくれたが、係員が反対している手前、そのまま乗せるわけにはいかなかったのか、ケイラが“機長の私物のTシャツを着る”ことを条件に搭乗を許可。
無事、目的地にたどり着くこともでき、その後、サウスウエスト航空側から正式に謝罪されたというケイラだが、「(現代の風潮に合わせて)規定をアップデートするべき」と納得がいっていない様子だった。(フロントロウ編集部)