ジョン・レジェンドがビルボード・ミュージック・アワード(Billboard MusicAwards)のパフォーマンスを、死産を経験した妻のクリッシー・テイゲンに捧げた。(フロントロウ編集部)

ジョン・レジェンド、妻に捧げるパフォーマンス

 現地時間10月14日に開催されたビルボード・ミュージック・アワードで、シンガーのジョン・レジェンドが「ネヴァー・ブレイク(Never Break)」を弾き語り。新型コロナウイルスの影響で多くのミュージシャンがアルバムのリリースを延期するなか、ジョンは6月19日にアルバム『ビガー・ラブ(BiggerLove)』をリリース。その収録曲である「ネヴァー・ブレイク」は、闘い続けることや愛を諦めないことを歌った楽曲で、2019年にジョンが制作したもの。コロナ禍だけでなくBlack Lives Matterなどの運動も起こるなかで、発表された。

 強い愛に溢れたラブソングとして人気を誇る同楽曲を、ジョンの深い歌声が奏でる。しかしとくに今回は、そのパフォーマンスによって非常に多くの視聴者が涙を流すこととなった。ジョンはパフォーマンスを始める前に、こう話している。

「これはクリッシーのために」

第3子が死産となったクリッシーとジョン

 ジョンと、彼の妻でモデルのクリッシー・テイゲンは、今年の8月に第3子の妊娠を公表したものの、10月1日に死産となったことを報告。初の自然妊娠で子を授かった2人だけれど、9月にはクリッシーに出血が続き、ジョンも病院へ付き添ったり、1人でスーパーへ買い出しに出かけたりと、サポートをしていたけれど、辛く悲しい結果となった。

 子供にはジャック君という名前をつけていた2人は、死産を報告した際に、ジャック君への愛も語っていた。

 死産を報告したクリッシーの投稿。

 死産や流産は、家族にとって身を引き裂かれるような出来事。ビルボード・ミュージック・アワードで司会を務めたシンガーであり、ジョンとクリッシーとプライベートでも交流のあるケリー・クラークソンは、ジョンがパフォーマンスを始める前に、「私の心は、私達すべての心は、この非常に難しい時を過ごす2人のために。あなたが、その光と才能を私達とシェアし続けてくれることに感謝しています」と、寄り添い感謝するメッセージを伝えた。

 「ネヴァー・ブレイク」の歌詞には、こんな一節がある。「人生が辛い時があっても、僕達は道を見失うことはない」「僕達2人の心配はしてないよ。したこともない」。自身も悲しい思いを抱えるなか、自分のお腹の中で子供を育てていたクリッシーの深い悲しみに寄り添うジョンの姿は、多くの人の心を打った。(フロントロウ編集部)

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