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アメリカのオクラホマの刑務所で、子供たちにカルト的人気を誇る楽曲「ベイビー・シャーク(サメのかぞく)」を使って受刑者たちに拷問をしていたことが発覚した。(フロントロウ編集部)

「サメのかぞく」にまつわる事件が発生

 楽曲「ベイビー・シャーク(サメのかぞく)」は、バックストリート・ボーイズのニック・カーターの息子をはじめ、カイリー・ジェンナーの娘、そしてジョン・レジェンドの娘など、多くのセレブキッズがドはまりし、子供たちからカルト的人気を誇る1曲。日本語をはじめ、英語や韓国語など、多言語で歌われて世界中の子供が知っている「サメのかぞく」が、なんととんでもない方法で使用されることに。

 それは、刑務所内での拷問。宣誓供述書によるとアメリカ・オクラホマ州にある刑務所で、2019年11月と12月に少なくとも5回、5人の囚人たちが弁護士らと会うことができる刑務所の訪問室に連れられた。そこから2人の刑務官は、受刑者の手に手錠をかけたまま壁に向かせ、2時間立ち続けさせることに。その時、刑務官たちが使ったのが、耳に残るメロディーが特徴的な「サメのかぞく」。なんと、刑務官たちは受刑者が立ち続けている間、大音量で「サメのかぞく」を流しつづけ、延々と曲をリピート。

 この行為が囚人への残虐的な行為、受刑者への体罰とみなされ、「サメのかぞく」を延々に聴かせるという拷問を行なった2人の刑務官と、普段から2人の刑務官の悪評などを聞いていたにもかかわらず何もしなかった監督者の計3名が起訴されるということになったと米New York Timesなどが報じている。

画像: 「サメのかぞく」にまつわる事件が発生

 今回事件を起こした1人の刑務官は、受刑者を長時間立たせて、延々に大音量で「サメのかぞく」を聴かせたことについて「彼らは、拘置所内の懲戒処分が受刑者の行動を正すのに役に立たないと感じていたため、(もう1人の刑務官と)意図的に協力し、受刑者に罰を与え、彼らに指導するために訪問室を使った」と非人道的行為を行なった理由について裁判所で語っている。

 子供たちの間で人気を博し、1度聴いたら忘れられないほど印象に残る「サメのかぞく」がまさかの形で使われた事件だった。(フロントロウ編集部)

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