DCドラマ『バットウーマン』で、次期バットウーマン役に抜擢されたジャヴィシア・レスリーが、インスタグラムのページに投稿された人種差別コメントに対し力強いメッセージを送った。(フロントロウ編集部)

初の黒人バットウーマン、ジャヴィシア・レスリー

 DCコミックスのドラマ『BATWOMAN/バットウーマン』は、バットマンが消えたゴッサムシティで新たなるヒーローのバットウーマンが悪と闘う物語。2019年10月にアメリカで放送がスタートした本作は、DCコミックスで初めてのLGBTQ+ヒーローが主人公のドラマとして大きな反響を呼んだ。

画像: BATWOMAN(TM) and related characters and elements are and trademarks of DC Comics. (c) 2020 Warner Bros. Entertainment All rights reserved.

BATWOMAN(TM) and related characters and elements are and trademarks of DC Comics. (c) 2020 Warner Bros. Entertainment All rights reserved.

 シーズン1でバットウーマンことケイト・ケインを演じたのは、12歳でレズビアンであることをカミングアウトし、2015年にジェンダーフルイド(※ジェンダー自認が流動的に変わる人)であることをカミングアウトしたルビー・ローズ。

 手術しなければ一生麻痺が残ってしまう大怪我に見舞われながらも撮影を乗り越えたルビーは、シーズン2の制作決定後、『BATWOMAN/バットウーマン』から降板することを発表。

 降板の理由については様々な憶測が飛び交ったけれど、ルビーは米トーク番組『ザ・トゥナイト・ショー』にリモート出演した際、「ケイト・ケインと彼女の物語で、最初にやろうとしていた事はもうやり終えた」とコメントしている。

 そんなルビーの後を継ぐ新バットウーマンには、ドラマ『MACGYVER/マクガイバー』や『ゴッド・フレンディッド・ミー(原題:God Friended Me)』などのドラマを中心に活躍している、ジャヴィシア・レスリーが抜擢された。

画像: 初の黒人バットウーマン、ジャヴィシア・レスリー

 バイセクシャルであることを公言しているジャヴィシアは、初の黒人のバットウーマンとなることでも注目を浴びている。

 『BATWOMAN/バットウーマン』のシーズン2は、ルビーが演じたケイト・ケイン不在も物語の鍵を握る謎の1つになっており、ルビーの電撃降板劇を逆手に取った、面白い展開が用意されているそう。

ジャヴィシア・レスリー、インスタ荒らしに喝

 そんなジャヴィシアは2020年10月、自身のインスタグラムに『BATWOMAN/バットウーマン』のファーストルックを投稿。赤い長髪と特徴的なマスクを装着した新バットウーマンの姿をファンにお披露目した。

 ところがその投稿に対し、心ない人々からの人種差別メッセージが殺到。その結果、現在コメント欄は閲覧不能になっている。

 一連の状況を受けたジャヴィシアは、自身のインスタグラムでその。「私のページに人種差別的なコメントやメッセージを残している全ての人々へ…。あなたは間違った相手を選んでしまった。その言葉は私をより強くするだけ」と、力強いコメントを書いた画像をアップし、キャプションには「私の先祖は、この瞬間のために私をつくったの」と続けた。

この投稿をInstagramで見る

My ancestors built me for this ✊�

Javicia Leslie(@javicia)がシェアした投稿 -

 2020年9月に、「黒人のバットウーマンを登場させるなら、バットウーマンに変身したときにも黒人女性らしくなきゃ」と話していたジャヴィシア。近年ハリウッドでは、黒人、アジア系、女性、同性愛者、トランスジェンダー、障がい者など、多種多様な人間を描くことである「レプリゼンテーション」の重要性が認識されるようになり、メディアにおける様々な人物像のレプリゼンテーションが意識されるようになってきた。ドラマ『BATWOMAN/バットウーマン』は、そんなレプリゼンテーションが意識された作品になるだろうと言われている。

 ドラマ『BATWOMAN/バットウーマン』のシーズン2は、2021年に放送予定。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.