『プラダを着た悪魔』でエミリー・ブラントが演じた先輩エディターであるエミリーとアンディのあのシーンは、街で見かけた一般人の真似だったという。(フロントロウ編集部)

『プラダを着た悪魔』の個性強めなキャラクター達

 2006年に映画『プラダを着た悪魔』が公開されてから、もう14年も経った。主演のアン・ハサウェイも今では大物俳優となったけれど、いまだにそのストーリーやファッション、音楽は根強い人気を誇っている。

 アンが演じるアンディが成長していく様子が魅力だけれど、メリル・ストリープ演じる鬼編集長のミランダや、エミリー・ブラント演じる人間味あふれる先輩エディターのエミリーの嫌な奴っぷりも、もはや楽しさの1つ。

 原作者のローレン・ワイズバーガーが米Vogueの鬼編集長として有名なアナ・ウィンターのアシスタントを務めていた経歴を持つことから、ミランダはアナがモデルとなっていると言われている。一方で、映画でミランダを演じたメリルが演技のモデルにしたのはアナではないと共演者のエミリーは話しており、モデルにしたのは「ハリウッドで働く“ある男性2人”」だと明かしている

エミリーとアンディのあのシーンのモデルは?

 そしてそんなエミリーにはとくにモデルとなる人物はいないけれど、あの名シーンのセリフと行動は、なんと街で見かけた親子だと明かされている。それは、アンディに対してエミリーが黙ってほしいと圧をかける一幕。「はいはい。聞こえてるよ。そして私はこれが(お口チャック)が聞きたい」というセリフとともに、手を開け閉めして話しているジェスチャーをした後、手を閉じて黙るジェスチャーをしたエミリー。そのシーンについて、米『The Howard Stern Show(原題)』でこう話している。

「道端にいる人達から吸収するのが好きなんだよね。会う人達から盗んでると思う。例えば、あの映画を撮影している時に行ったスーパーで、子供に話しかけてるお母さんがいた。その時の発言を私は引用したの。お母さんは子供に向かって叫んでて、手を開いたり閉めたりしてて、(アメリカンアクセントで)『はいはい。聞こえてるよ。そして私はこれ(お口チャック)が聞きたい』って言ってたの。それを映画でもやりたくて、アン・ハサウェイが私に話かけてきた時にそれを言った」

 自分とは別の人間を演じる俳優にとって、街なかは多くのインスピレーションに溢れているよう。ツンツンしてるけれど人間味があって憎めないエミリーの姿は、今夜の金曜ロードショーで見ることができる。(フロントロウ編集部)

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