アメリカのコストコが利用客により多くの商品を購入してもらうためにしているのではと推測されていた“あのこと”を、従業員が否定。ではその真相は?(フロントロウ編集部)

コストコのあれは戦略?

 倉庫型の店舗にアメリカサイズの大容量パックの食材から家電や衣類などまでが並び、年会費がかかるにもかかわらず、それを超えるお得さがあるため世界中で大人気のスーパーマーケット、コストコ。日本にも25を超える店舗があり、最近ではテレビ番組やユーチューバーが企画のネタにしているのを見かけた人も多いのでは?

 日本のスーパーにはない食材があったり、大きいサイズでお得だったりする商品が数多くあることから、コストコに行くとついつい買いすぎてしまう利用客も少なくない。そして利用客の購買意欲をあげるためにコストコが取っているのではないかとウワサされている戦略が、店内における商品の配置。

在庫はあるのかないのか…

 倉庫の中に多くの商品が所狭しと置かれているコストコでは、お目当ての商品を見つけるまでに他の商品も欲しくなってしまうことが多い。そのことから一部では、コストコは利用客を歩き回らせるために商品の配置を分かりづらくしている、商品のレイアウトを頻繁に変えている、在庫があるのに商品をバックヤードに隠して数日後にふたたび足を運ばせようとしている、などといったウワサが。

 しかし、2018年からアメリカのコストコで働く1人の従業員は、在庫がある商品をバックヤードに隠すことについて、米BusinessInsiderにこう話した。

「そういったゲームをするには場所がないよ」

画像: 在庫はあるのかないのか…

コストコではなく企業側の意図?

 もちろん配置に意図があるのは確かなようだけれど、別の従業員は、「より長い時間ショッピングをしてもらうために、すべてを動かし続ける」といったことはしないとしている。では配置はどう決まっているかというと、コストコに商品を置いている企業側の意思が大きいよう。

「企業側は、より多くを売り上げるために場所を定期的に変えるためのお金を支払っているんだ」

 この従業員によると、クーポン・ブックに載っている商品は、「簡単に見つけられるように」通路の前に置かれることが多いという。しかし、ということは利用客に見つかりづらいところに商品を置いて店内を歩き回らせるつもりは、少なくともコストコ側にはないとも取れる。また、店舗によって配置の仕方が違うという可能性もあるかもしれない。

 とはいえ、店舗が大きければいずれにせよ歩きまわることになるのだけれど。(フロントロウ編集部)

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