機内で発生した死亡事故に関する衝撃の事実が明らかに
今年7月、アメリカの国内線の飛行機の機内で亡くなった女性が新型コロナウイルスに感染していたことが、テキサス州ダラス郡の発表によって明らかになった。
現地時間7月24日、ラスベガスの空港からダラスへと向かう格安航空会社(LCC)のスピリット航空の飛行機に搭乗した女性がフライト中に意識を失い、呼吸困難に陥ったため、客室乗務員が応急処置として酸素吸入を行なったが症状の改善が見られず、そのまま機内で死亡した。飛行機が迂回して緊急着陸するまでのあいだに心肺蘇生法も試みたそうだが、女性が息を吹き返すことはなかった。
米Washington Postによると、女性の年齢は38歳で、リスクの高い基礎疾患があったという。ただし、これ以上の詳細については医療上のプライバシーを理由に公表されていない。また、亡くなった女性客の対応にあたった客室乗務員らは、彼女が新型コロナウイルスに感染していたことは知らなかったとのこと。
自分が乗った飛行機に新型コロナウイルスの感染者がいた…ということを後になって知るのは、コロナ禍で飛行機を利用する人たちがある意味“最も恐れていること”。心配されるのは飛行機の機内での感染拡大、いわゆるクラスターの発生だが、スピリット航空の広報いわく、同社の航空機には高性能の空気フィルターが搭載されているそうで、「約0.3ミクロン以上の粒子を99.97%以上通しません。2、3分ごとに空気をろ過して汚染物質を除去します」とその安全性について声明文を通じて明かしている。
ちなみに、ダラス郡が情報を開示するまでに約3ヵ月も用した理由は不明で、当該の飛行機に乗っていた乗客たちに対して適切な措置が取られたのかどうかはわかっていない。(フロントロウ編集部)
※記事内の表現の誤りを修正しました。