2020年のハロウィンは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になるかもしれない? 新型コロナの余波は、ホラー映画『ハロウィン』の殺人鬼マイケル・マイヤーズにも及んでいた。(フロントロウ編集部)

ハロウィンにだけ現れる殺人鬼マイケル

 映画『ハロウィン』は、1978年に第1作目が公開されたホラー映画。仮装用のマスクを被った殺人鬼の“ブギーマン”ことマイケル・マイヤーズが登場するシリーズで、11作もの関連作品が公開されている。

画像: ©︎MIRAMAX

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 マイケルは一切言葉を発さず、闇の中にひっそりたたずんで標的を見定め、逆手に握った包丁でグサグサと刺し殺す姿がコワすぎるキャラクター。映画『ハロウィン』では、10月31日のハロウィンか、その前日あたりにあらわれ、凄惨な事件を起こす。

 ところが2020年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ハロウィン開催が危ぶまれている。

新型コロナウイルスの余波を受ける『ハロウィン』

 ハロウィンと言ったら子供たちが仮装して街に繰り出し、「トリック・オア・トリート」という掛け声とともにお菓子をもらって歩くという楽しい日。ところが、世界中で新型コロナウイルスが猛威を奮っているために、2020年はいつもどおりのハロウィンイベントの開催は難しいとされている。

画像: 新型コロナウイルスの余波を受ける『ハロウィン』

 映画『ハロウィン』シリーズは、2021年に新作の『ハロウィン・キルズ』が公開される予定だったものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2022年に公開が延期されてしまった。

 そんな状況を哀れんだ『ハロウィン』のファンは、マイケル・マイヤーズの受難を題材にしたパロディ・ビデオを作成した。

街に人がいなくて困惑するマイケル・マイヤーズ

 アメリカの監督、アンドリュー・カッシュは、「ハロウィンは中止された」という意味にあたる「ハロウィン・イズ・キャンセルド(Halloween is Canceled)」というタイトルで、映画『ハロウィン』のパロディ映像を制作した。

 満を辞してハロウィンに現れたマイケルは、包丁を構えてやる気満々の様子。ところが街には、ハロウィン中止のお知らせが書かれた貼り紙が大量に張り出されていた。そのため、いつもなら人で賑わう大通りも人っ子ひとりおらず、マイケルは困惑してしまう。基本的には感情を全く出さないマイケルもガッカリしてしまったようで、ハァとため息を一つ。

 仕方なく日が暮れるまで街を彷徨ったマイケル。すると女性が登場し、マスクを着用したマイケルにパンデミックにまつわる陰謀論や、マスクを着用することの危険性などを怒鳴り散らし、マイケルは“お得意の”方法で対応し、幕は降りる。

 実はこの作品、撮影された場所は、1978年に公開された初代『ハロウィン』の撮影場所と同じ。パロディ作品だというのに、細部にこだわっているところが面白い。

 ちなみに1981年公開の『ハロウィンII』の劇中では、マイケルの犯行を知った警察が「ハロウィンを中止にすればいいのか」と小馬鹿にした態度で笑っていたけれど、まさか本当に中止にせざるを得ない状況になるとは、監督のジョン・カーペンターも想像しなかっただろう。

 シリーズ最新作の映画『ハロウィン・キルズ』は、2022年に公開予定。(フロントロウ編集部)

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