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イタリアで開催されたローマ国際映画祭のレッドカーペットに風刺コメディ映画『ボラット』の主人公ボラットに扮した男性たちが登場。さて、彼らが着用しているマスクは合計何枚でしょう? (フロントロウ編集部)

「ボラット」がレッドカーペットに出現

 イタリア、ローマで2006年から毎年開催されている映画の祭典、ローマ国際映画祭にモキュメンタリー映画『ボラット』の主人公ボラットに扮した男性たちが登場。

 全裸風のボディスーツの股間と額にマスクを着けた姿でレッドカーペットを闊歩し、集まった報道陣や観客たちの視線を独占した。

画像1: 「ボラット」がレッドカーペットに出現
画像2: 「ボラット」がレッドカーペットに出現
画像3: 「ボラット」がレッドカーペットに出現

 すでにお気づきの方も多いかとは思うが、ボラットたちの顔にズームインしてみると…。

 口元には、ボラットのお馴染みの鷲鼻とヒゲがプリントされたマスクも!

 この日、姿を現したボラットの数は合計8人。1人3枚ずつマスクを着けていたので、24枚のマスクが使用された計算となる。

画像4: 「ボラット」がレッドカーペットに出現

 このパフォーマンスは、2006年に公開された映画『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』の続編である『続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』(以下『続・ボラット』)が同映画祭でプレミア上映されたことを記念して行なわれたもの。ちなみに、製作・脚本・主演を務めるサシャ・バロン・コーエンは、その場にはいなかった。


話題沸騰の『ボラット』続編

 『続・ボラット』は、前作に続き、映画『レ・ミゼラブル』、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』などへの出演で知られるサシャが製作・脚本・主演を務めるモキュメンタリー(フェイク・ドキュメンタリー)映画。

画像: 話題沸騰の『ボラット』続編

 2006年に公開された前作は、世界24ヵ国で興行収入ランキング初登場第1位に。世界総興収2億6200万ドルを超える大ヒットを記録したほか、サシャが第64回ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門の主演男優賞を受賞した。

 前作は、サシャ扮するカザフスタンのテレビ記者「ボラット」が、アメリカ横断の旅を敢行し、文化的な衝突を繰り返す珍道中が描かれた。アポなしで突撃ロケを行なう破天荒なスタイルが好評となる一方で、劇中で面目をつぶされた人々が、映画公開後に訴訟を起こすという前代未聞の問題作としても注目を集めた。

 『続・ボラット』は、急遽、予定よりも1日前倒した10月22日から、欧米のAmazonプライムビデオで配信がスタート。相変わらず奇想天外なキャラクターのボラットが、アメリカの文化をさらに深く知ろうと好奇心を剥きだしにする本作は、新型コロナウイルスや米大統領選挙といった、旬なトピックも盛り込んでいるほか、新キャラとして、マリア・バカロヴァ演じるボラットの娘も登場。父娘のコミカルなやり取りが視聴者たちの笑いを誘っている。日本でも10月23日から配信がスタートした。

 ネタバレとなってしまうため、詳しくは書かないが、続編にアポなしで出演させられた、元ニューヨーク市長で現在はドナルド・トランプ大統領の顧問弁護士を務めるルドルフ・ジュリアーニ氏が、自身の“恥辱的な出演シーン”は「捏造されたものである」とツイッターを通じて抗議するなど、早速物議を醸している。


世界各国でのユニークなプロモーション

 ローマ映画祭での大量発生以外にも、『ボラット2』の公開を記念して、世界各国でさまざまなプロモーションが敢行。

 米ニューヨークでは、裸にマスクのボラットの特大パネルの股間部分に、マスクとハンドサニタイザー(手指の除菌ジェル)が仕込まれた、近寄るのがちょっとはばかられる仕掛けが登場。

画像1: 世界各国でのユニークなプロモーション
画像: マスクはお持ち帰り自由。

マスクはお持ち帰り自由。

画像2: 世界各国でのユニークなプロモーション

 英ロンドンのテムズ川には、ボラット型の巨大な風船が乗ったボートが出現した。

画像3: 世界各国でのユニークなプロモーション

 オーストラリア・シドニーの公園には、裸にアメリカ国旗を巻きつけたボラットを象った巨大な像が設置。

画像4: 世界各国でのユニークなプロモーション

 ロサンゼルスでは、配信開始の数日前にドライブインシアターでの上映会が開催。万全の新型コロナ感染拡大対策のもとで行なわれた同イベントには、サシャも普段着で参加し、シンガーのアリアナ・グランデやケイティ・ペリー、俳優のオーランド・ブルームといったセレブたちも足を運んだ。

後列左端がサシャ隣ががケイティ、パネルをはさんで手前にアリアナ、その右隣りがオーランド。

 ちなみに、アリアナはこの日、記念撮影を行なったボラットの等身大パネルを自宅に持ち帰り、インテリアとして楽しんでいる。

(フロントロウ編集部) 

※続編の邦題及び配信開始日を追加し、ルドルフ・ジュリアーニ氏とマリア・バカロヴァの名前の誤りを修正しました。

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