俳優のティモシー・シャラメが主演を務めるボブ・ディランの伝記映画が無期限で撮影を延期していることを撮影監督のフェドン・パパマイケルが明かした。(フロントロウ編集部)

ティモシー・シャラメ、ボブ・ディランの伝記映画が延期

 俳優のティモシー・シャラメは、映画『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー賞の主演男優賞にノミネート以降、『レディー・バード』や『ビューティフル・ボーイ』といった数々の話題作に出演したほか、2021年にはSF大作『DUNE/デューン砂の惑星』や『ザ・フレンチ・ディスパッチ』といった注目の作品が控え、ハリウッドで熱い視線を集めている若手俳優の1人。

画像1: ティモシー・シャラメ、ボブ・ディランの伝記映画が延期

 売れっ子として多忙な日々を過ごしているティモシーは、2016年にノーベル文学賞に輝き、「Blowin' In the Wind(邦題:風に吹かれて)」や「Knockin'on Heaven's Door(邦題:天国への扉)」などのロック界に残る名作を世に送り出してきたシンガーソングライター、ボブ・ディランの若き日を描く伝記映画への主演も決まっており、ティモシーは劇中でギターを弾くためか、どこへでもギターを持っていき、準備をしていた。

 しかしながら、ティモシーが主演を務めるボブ・ディランの伝記映画は、無期限の延期になることが撮影監督のフェドン・パパマイケルが米Colliderに明かした。

 フェドンはインタビューのなかで『フォードvsフェラーリ』で共に手を組んだ制作監修のジェームズ・マンゴールドの名前を出し「ボブ・ディランの映画をマンゴールドとしようとしていたんだ。それは実現しなかったけど。ティモシー・シャラメを刺激的な60年代の映画に使う予定で、その映画は僕にとって3つ目の60年代を描いた映画だった」と、まるでそのボブ・ディランの映画がなくなったことは周知の事実のような口ぶりで話していた。

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 フィドンがあまりにもさらっと映画の計画がなくなったということを話したため、インタビュアーは、「映画は実現しないの?」と確認すると「今はないかな。映画がボツになったとは思わない。でも、新型コロナウイルスの時代にやってのけるのは難しいんだ。だって60年代の衣装を着たたくさんのエキストラが小さなクラブに集まり、ヘアとかメイクアップとかもたくさんあるから。だから僕たちは次のプロジェクトは『インディー・ジョーンズ5』なんだ。マンゴールドは、それに取りかかっているよ」と、60年代のクラブの雰囲気を出すには密な状況が必要で、新型コロナウイルスの感染が拡大している今は撮影できないという理由で計画が一旦白紙になったことを明かした。

 ティモシーがボブ・ディランの伝記映画に出演すると報じられた時には、ファンは大喜びでティモシーと若かりし頃のボブ・ディランを比較した写真などをアップし、早くもお祭りムードだった。しかし、新型コロナウイルスという、未知のウイスルのため撮影が無期限の延期になる事態に。残念なことだけれど、フィドンは決して中止になったとは言っていないので、新型コロナウイルスが収束した際にはまた撮影の計画が立てられる可能性は十分にあり得る。

(フロントロウ編集部)

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