スウェーデンとデンマークのバーガーキングで、“マクドナルドのピエロ”について呟くと…。(フロントロウ編集部)

バーガーキングのトイレにマックのドナルドがいる…

 スウェーデンとデンマークのバーガーキングのトイレで「キャンセルされたピエロ(cancelled clown)」と3回呟くと、目の前の鏡に…。

 鏡の前で3回その名前を呟くと姿を現すというのは、古くから伝わる血まみれの女性の幽霊ブラッディ・マリーを連想させるけれど、バーガーキングの鏡に現れるのは、そう、マクドナルドのピエロであるドナルド・マクドナルド!

 じつはこれ、スウェーデンとデンマークのバーガーキングがハロウィンキャンペーンとして仕掛けたもの。堂々とライバルであるマクドナルドのマスコットキャラクターを使うとは、さすが、これまでに散々マクドナルドにケンカを売ってきたバーガーキングといえる。

 動画の始めには、「4年前、あるピエロは突然彼のボスからキャンセルされた」という文章が浮かび上がり、まるでドナルドが復讐のために蘇るかのよう。アメリカでは2016年に、ピエロの恰好をした人物によるいたずらや犯罪まがいの行為が多発した時期があり、マクドナルドのスポークスパーソンがイベントなどへのドナルドの参加を控えるとコメントした。動画の4年前とは、これのことを指しているとみられる。 

 今回のバーガーキングの仕掛けは、トイレにあるソフトウェアを仕込み、「cancelled clown」という言葉が3回認識された時に照明を消し、音を立て、スマートミラーにヴィジュアルエフェクトでピエロを映すという仕組みだという。

 今年のハロウィンは、新型コロナウイルスの感染対策としても派手なパーティーは避けるべき。でも、バーガーキングによるシンプルだけれど恐怖なハロウィンキャンペーンは、パーティーよりもハロウィンを感じられるかも。ちなみに、彼の名前を3回言う度胸があった利用客には、ちょっとしたご褒美もあるそう。

なんだかんだ仲良しのバーガーキングとマック

 これまでに、世界各国のバーガーキングは一方的にマクドナルドにケンカを売ってきたことは有名。イギリスのバーガーキングが、ワッパーの後ろにビッグマックを1年間隠し続けて広告を制作し、“ビッグ”マックはビッグじゃないと煽った。デンマークのバーガーキングは、マクドナルドのフェイスブックに問い合わせをして返信をもらえていなかったゲストにワッパーを無料プレゼントするという、なんとも肝の据わった行動をしたことも。

 一方で、もはやお家芸となったマクドナルドへの煽りを通して、バーガーキングはなんだか深い絆を感じているようで、2020年9月には、フィンランドで開催されたLGBTQ+を祝福する「ヘルシンキ・プライド」にあわせて、バーガーキングのキングとマクドナルドのドナルドがキスをしているイラストに「愛はすべてに打ち勝つ」というメッセージを添えて公開した。

(フロントロウ編集部)

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