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カニエ・ウェストが、人生初となる投票で「自分」に一票を投じることを報告した。(フロントロウ編集部)

カニエ、人生初の選挙で「自分自身」に投票

 米大統領選に新たに設立した「バースデー党」の候補として出馬したラッパーのカニエ・ウェストが、投票日となった11月3日、ツイッターを通じて、自分自身に投票したことを報告した。

 アメリカでは、大統領候補が自分自身に投票することができるため、カニエが自分に投票したというのは、さしてめずらしいことではないが、注目すべきは、現在43歳のカニエにとって今回が人生初の大統領選での投票だということ。

 “人生初投票にして、大統領候補である自分自身に投票する”というキャッチーさが気に入っている様子のカニエは、お馴染みのカニエ節を炸裂させて、自分に投票することをファンたちに報告した。

「神は素晴らしい。今日、俺は、人生初のアメリカ合衆国大統領選で、俺が心から信頼する人物に投票する…それは俺だ」


当選はできないけれど…

 数年前から大統領選への出馬を熱望していたカニエは、7月に出馬のための書類を提出。しかし、活動を開始するのが遅かったため、11の州でしか候補者名簿に名前が掲載されなかった。

 それでも、ほかの30の州では記入候補者(※)として投票してもらうことはできることから、13億円を投じて選挙活動を行なってきたカニエ。

※ライトイン・キャンディデイト(write-in Candidate)。候補者名簿に名前が載らないため、投票用紙に名前を記入する必要がある候補者

画像: 7月にカロライナ州ノース・チャールストンで開催した政治集会にて。

7月にカロライナ州ノース・チャールストンで開催した政治集会にて。

 当選は不可能だけれど、本人としては、やれる事はやったといった感じで、ある程度満足しているよう。

 今回の選挙は、ご存知の通り、再選を目指す共和党のドナルド・トランプ大統領と、民主党の大統領候補であるジョー・バイデン候補の一騎打ちとなる。しかし、2人のほかにも、第3党と呼ばれる緑の党やリバタリアン党、さらにカニエのように独自に出馬している候補者はおり、それらの候補者へと流れた票が選挙結果に影響を与える可能性もある。

 若者や黒人コミュニティに大きな影響力を持つカニエには、一定数の票が投じられることが予想されており、実際、カニエのツイッターでの“俺への投票報告”にも、「私もあなたに投票した」、「僕も」と、投票用紙にカニエの名前を書き込んだ写真を添えて、彼に一票を投じたことを知らせる返信がいくつも寄せられている。

画像: 当選はできないけれど…

 アメリカという国の未来を心から考えたうえで、カニエが掲げたマニフェストに共感し、彼に投票するのであれば、それは個人の自由であり、立派な選挙権の行使だが、面白半分や「誰に投票しても変わらない」という考えから、適当にカニエに投票することは、清き一票を無駄にしてしまうのと同じこと。

 ドラマ『フレンズ』などで知られる俳優のジェニファー・アニストンは、そんな人々が続出しないよう、「カニエに投票するのは面白くないよ」と、自身の投票報告と同時に釘を刺していたが、果たして結果は?

画像: ジェニファー・アニストン

ジェニファー・アニストン

 ちなみに、ジェニファーが、安易に自分に投票しないよう人々に忠告したことを受けて、カニエは、すでに削除済みのツイッターへの投稿で「『フレンズ』こそ面白くなかったけどな」と反撃していた。


妻キム・カーダシアンはカニエに投票せず?

 カニエの妻でリアリティスターのキム・カーダシアンも、投票日に、投票を終えたことを意味する「I Voted(投票しました)」のステッカーを持つ写真を投稿して報告。

 誰に投票したかは明言しなかったが、キムのSNS上での動きは、彼女がバイデン候補に投票したことを示唆している。

 キムは、ラッパーのキッド・カディのバイデン候補への投票を促すツイートに「いいね」。さらに、民主党副大統領候補のカマラ・ハリス氏がシェアした、投票のコツを紹介したツイートをリツイートしている。

 米大統領選の正式な結果が出るまでには、数日から数週間かかることが見込まれており、まだまだ目が離せない。(フロントロウ編集部)

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