『ゲーム・オブ・スローンズ』でラムジー・ボルトンを演じたイワン・リオンが、ソフィー・ターナー演じるサンサ・スタークをレイプするシーンの撮影が何より苦しかったと明かした。(フロントロウ編集部)

 ※この記事には『ゲーム・オブ・スローンズ』のネタバレが含まれます。

『GoT』の中でも狂気に満ちたキャラクター

 世界的大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』では、デナーリス・ターガリエンやアリア・スターク、ジョン・スノウなどの魅力的なキャラクターが登場した一方で、エグいほど凶悪なキャラクター達も多く登場した。そのなかでもサイコパスと言われ、シーズン6で死んだ時には最高の死亡シーンとまで評されたキャラクターといえば、ラムジー・ボルトン。

画像: ⓒHBO / Album/Newscom

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 ラムジーに関しては、義母と子供を犬に食わせて殺し、リコン・スタークを兄のジョン・スノウの目の前でわざと逃がして後ろから殺し、シオン・グレイジョイを拷問し…と、挙げだしたらキリがないほどの狂気エピソードが出てくる。

イワン・リオン本人も苦しかったレイプシーンの撮影

 そんなキャラクターを演じたイワン・リオンは、なかでも1つのシーンの撮影が辛く、「キャリア最悪の日」だったと英Metroに明かす。それは、シーズン5を通して描かれたソフィー・ターナー演じる妻サンサ・スタークを何度もレイプするシーン。

 「あれは酷かった。誰もあそこにいたくなかった。誰もあれをやりたくなかった。でもそれがストーリーを語るものであれば、正直に語らなければいけない。制作陣はそれをセンセーショナルなものにはしなかった。あれを見るのは、本当に、本当に辛かった。あれは起こるには酷すぎるし、起こるべきでもない。僕のキャリアの中で最悪の日だったよ。
 誰かの指を切り落とすシーンはあまり見えない。クローズアップでは、それはプラスチック製だ。僕達はただ演技をしていただけで、それは現実ではない。でも、現実に起こりえる状況のシーンにいるのは、対処するのが本当に難しいんだよ。あれは本当に、本当に酷い日だった。
 まずもって、本来これは僕達が心配すべきことじゃないんだ。だって、あれはこの世に存在すべきことじゃないだろう。でも残念ながら、存在してしまう」

 レイプという言葉を避ける姿勢からも、イワンがどれだけ心を痛めたかが伺える。あのラムジーを演じたイワンが何よりもまずレイプシーンの撮影を問題視し、『ゲーム・オブ・スローンズ』もレイプを狂気の沙汰と描いた一方で、世の中にはレイプを肯定的に映す映像が多く存在するのは事実で、改善すべき課題は多い。

 また、被害を受けたサンサを演じたソフィーは、『ゲーム・オブ・スローンズ』を通してサンサが乗り越えた様々な困難はソフィー本人に精神的な影響は与えなかったけれど、それをきっかけに家庭内暴力やレイプについて考えるようになり、アクティビストとしての自分を引っ張ったと語っている。(フロントロウ編集部)

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