Netflix『ストレンジャー・シングス 未知の世界』でジム・ホッパー署長を演じるデヴィッド・ハーバーは、出演前にあることを心の中で誓っていた。(フロントロウ編集部)

 ※この記事には、『ストレンジャー・シングス』シーズン3のネタバレが含まれます。

期待高まる『ストレンジャー・シングス』シーズン4

 Netflix最大のヒットシリーズといっても過言ではないドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』は、シーズン4の配信が待ち望まれている。新型コロナウイルスの影響で撮影が7ヵ月延期となり、現在撮影が進められているシーズン4では、前シーズンで主人公のエルやバイヤーズ家がホーキンスから引っ越したことから、より大きな規模で描かれるのではないかと予想されている。

画像: 期待高まる『ストレンジャー・シングス』シーズン4

 また、時間が出来たことによってダファー兄弟は脚本を綿密に落とし込むことができ、パンデミックはシーズン4に良い影響を与えたと、ドラマのプロデューサーは米Colliderに明かしている。

 1980年代が舞台の本作のシーズン3では、ソ連(ロシア)の存在感も色濃く描かれた。それもまた、シーズン4ではホーキンス以外も舞台になると見られている理由の1つ。そんなファンの予想を裏づけるように、2020年2月に公開された特別クリップでは、シーズン3で死んだかと思われていたホッパーが、ソ連のカムチャツカ半島で生きているということが明かされた

ホッパー役デヴィッド・ハーバーの思い

 そんなホッパーを演じたデヴィッド・ハーバーは米Cigar Aficionadoのインタビューで、『ストレンジャー・シングス』に出るまでは、自分は脇役としてのキャリアを築いてきたと認める。

画像: ホッパー役デヴィッド・ハーバーの思い

「ハリウッドでは、コールシートで自分の役が5番目か6番目にくるような立ち位置を得た。サポートキャラクターだね。大体は悪い警官。それは良いことだったよ。生活は出来たし、よりアートな活動が出来る舞台でのキャリアをサポートすることも出来た。でも、テレビや映画で自分が心から気にかける作品を語るということは本当に諦めていたんだ」

 デヴィッドは、『ブロークバック・マウンテン』や『007 慰めの報酬』、『イコライザー』など、じつは多数の有名作品に出演してきた。一方で舞台では、2005年に舞台『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』の演技でトニー賞助演男優賞にノミネートされるなど、その演技力は評価されている。彼が言うようにバランスが取れたキャリアの築き方だけれど、一方で諦めも抱えていたという。そんな時に受けた、『ストレンジャー・シングス』のオーディション。その前には、こんな思いを持っていたという。

「(ホッパー役のオーディションは)自分にとって最後の打席だと感じていた。そして、もしこれをやることになったら、全力でやって、これに自分の全身全霊をかけるって思っていたんだ」

 辛い過去を抱えるホッパーは、シーズン2からはエルの父親代わりとして全力で奮闘。その姿は不器用すぎて、ファンもハラハラしたり笑ってしまったり、そして涙してしまったり…。さらに、昔馴染みのジョイスとの関係が変化していく様子も、多くのファンが心を打たれた。

画像: エル役のミリー・ボビー・ブラウン、ジョイス役のウィノナ・ライダーとデヴィッド。

エル役のミリー・ボビー・ブラウン、ジョイス役のウィノナ・ライダーとデヴィッド。

 そんなホッパーが持つ全力さは、演じるデヴィッドの内側から湧き出るものと共鳴したようだ。その結果、デヴィッドは2017年と2018年に2年連続でエミー賞にノミネートされている。デヴィッドがシーズン4の撮影に臨む姿は一般には目撃されていないけれど、ホッパーの仏頂面が早く見たくなってしまう。(フロントロウ編集部)

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