英コカ・コーラ社が毎年ホリデーシーズンに行なっていたあの伝統の催しが、2020年はパンデミックの影響により、やむなく中止となってしまった。(フロントロウ編集部)

コカ・コーラ社の「ホリデーシーズンの風物詩」がキャンセルに

 今、世界中の人々が慣れ親しんでいる、「赤い服に白ヒゲ」というサンタクロースの姿が、もとを辿れば、1930年代に発表された飲料メーカー、コカ・コーラ社の広告に描かれたサンタクロースが起源だというのは有名な話。

 コカ・コーラ社とクリスマスには切っても切れない深い繫がりがあり、ホリデーシーズンの到来を告げる、心温まるワクワクするようなCMにも毎年注目が集まるけれど、イギリスやそのほかの一部の国で、長年にわたって実施されてきたのが、サンタクロースの絵や電飾が施されたホリデー仕様のトラックが全土を巡る「クリスマス・キャラバン」と呼ばれる催し。

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 コーラの生誕の地であるアメリカでは、1995年にクリスマス仕様のトラックをフィーチャーしたCMが放送されるのと同時に、全国65都市を同様のトラックが訪ねてまわり、子供たちにコカ・コーラを無料で配るというキャンペーンが実施。その後、ヨーロッパや南米、オーストラリアなどでも同様のキャンペーンが行なわれるようになった。

 その後、アメリカでは廃止となってしまったものの、イギリスでは、2010年の初回以来、約10年間もクリスマス・キャラバンが続いており、毎年11月の終わり頃からトラックが国内40カ所を巡って人々に笑顔を届けてきた。

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 しかし、新型コロナウイルスが猛威を振るい続け、ヨーロッパ諸国が2度目のロックダウンを余儀なくされるなか、今年はクリスマス・キャラバンの開催を断念するという決定を下したことを英コカ・コーラ社が発表した。

 感染拡大防止のため、大勢の人が集まるイベントはまだまだ自粛しなくてはならず、仕方がない事だとは理解しつつも、ホリデーシーズンの風物詩としてクリスマス・キャラバンを楽しみにしていた人々は、悲しみの色を隠せない様子。

 「残念ながら、コカ・コーラ社の今年のクリスマス・トラック・ツアーは中止となりました」という公式ツイッターでの告知には、「コカ・コーラのトラックが来ると、もうすぐクリスマスなんだなって実感してたのに・・・」、「毎年楽しみにしてたのに、残念すぎる」といった悲愴感漂うコメントが寄せられたが、一方では「正しい判断だと思う」、「みんな健康に過ごして、来年のキャラバンを楽しみにしよう!」といった、ポジティブにとらえる意見も見られた。

 クリスマス・キャラバンは中止に追い込まれてしまったものの、英コカ・コーラ社は、ホリデーキャンペーンやCMにより一層力を入れると発表しており、デジタルやバーチャルコンテンツでは、例年にも増した盛り上がりが期待できそう。(フロントロウ編集部)

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