アメリカ大統領選で民主党の大統領候補であるジョー・バイデン前副大統領の当選が確定したことを受けて、ホワイトハウスに4年ぶりに“ファーストドッグ”が帰ってくる。そのうちの1匹は、保護犬出身として初のファーストドッグとなる。(フロントロウ編集部)

ホワイトハウスに「ファーストドッグ」が戻ってくる

 アメリカ大統領選で民主党候補であるジョー・バイデン前副大統領の当選が確定したことを受けて、教育学者のジル・バイデン博士がファーストレディとなることはご存知だろうけど、2人の飼い犬2匹が“ファーストドッグ”になるのはご存知?

画像1: ホワイトハウスに「ファーストドッグ」が戻ってくる

 2人は「チャンプ」と「メジャー」という名前の2匹のジャーマンシェパードを飼っており、バイデン次期大統領が2021年1月に正式にホワイトハウスの執務室に入れば、2匹がファーストドッグとなる。また、メジャーはホワイトハウス史上初めての保護犬出身のファーストドッグにもなるという。

 バイデン氏は2008年に大統領選が行なわれた際、元大統領である民主党のバラク・オバマ氏が選挙戦で勝利したら犬をプレゼントするとジル夫人に約束をして、実際にオバマ氏が当選したことを受けて、ペンシルベニア州のブリーダーから生後3ヶ月だったチャンプを購入したという。その後、2018年11月にデラウェア州の動物愛護協会からメジャーを引き取った。

ジル夫人と、(左から)チャンプとメジャー

 ちなみに、オバマ氏もバイデン氏と同じく、2008年の大統領選で勝利したら犬を飼うと家族に約束。勝利したことを受けて、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの「ボー」を娘たちにプレゼントした。バイデン氏のチャンプとメジャーは、オバマ氏のボー以来のファーストドッグとなる。

画像2: ホワイトハウスに「ファーストドッグ」が戻ってくる

 とはいえ、ホワイトハウスにファーストドッグが迎えられるのはもはや伝統に近い風習となっていて、当時はホワイトハウスにこそ住んでいなかったものの、1789年に初代大統領に就任したジョージ・ワシントンもファーストドッグを飼っていたという。正式にホワイトハウスに初めてファーストドッグが迎えられたのは、1797年に彼の後を継いで2代目大統領となったジョン・アダムズの時だった。

 一方で、米Washington Postによれば、第25代大統領であるウィリアム・マッキンリーが大統領に就任した1897年からおよそ120年にわたってホワイトハウスにはファーストドッグがいたものの、2016年に第45代大統領に就任したドナルド・トランプ現大統領は犬を飼っておらず、今回の大統領選で続投を目指していた共和党候補のトランプ氏は約120年ぶりにファーストドッグのいない大統領となった。

 トランプ現大統領は昨年、テキサス州エルパソで集会を行なった際に犬を飼っていないことに言及しており、「飼っても構わないんだけど、正直、時間がないんだ」とした上で、「もし私がホワイトハウスの芝生で犬を連れていたらどう見える?......分からないけどね。いい気分はしないよ。インチキっぽく感じてしまうね」と語っていた。(フロントロウ編集部)

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