マイケル・J・フォックスのマーティがまた見られる⁉︎
マイケル・J・フォックスは映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで主人公のマーティ・マクフライを演じたことで知られる俳優。同作は『BTTF』の愛称で、世界中のファンから愛され続けている。
マイケルは、1990年に診断されたパーキンソン病と闘いながら、現在でも数年おきにドラマや映画に出演し、近年ではドラマ『グッド・ワイフ』や『サバイバー: 宿命の大統領』、映画『シー・ユー・イエスタデイ』などに参加している。
そんな彼が、再び『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティを演じたと話題を集めている。
リル・ナズ・Xの新MVでマーティ・マクフライが登場
リル・ナズ・Xはカントリー・ラップのシングル曲「オールド・タウン・ロード」でその名を知られ、同曲でグラミー賞2巻を達成したアーティスト。2019年6月のゲイ・プライド月間にゲイであることを明かし、同性愛嫌悪の文化が色濃いヒップホップ業界に新しい風を吹き込んだ。
リル・ナズ・Xは2020年11月13日にニューシングルの「ホリデー」をリリースする予定。そのミュージックビデオのトレーラーの中に、なんとマーティに扮したマイケルが登場する。
「オールド・タウン・ロード」の流れる西部開拓時代に颯爽と現れたリル・ナズ・Xは、ただならぬ雰囲気の中どさりと倒れ込むサンタクロースを発見。彼がサンタの帽子のタグを見ると、そこには「サンタ・ナズ・X」「あんたが新サンタ」と書かれている。次の瞬間、リル・ナズ・Xはホットなサンタに変身! 「TO BE CONTINUED」と80年代チックなロゴを背中に、空へと消えていく。
そこで登場するのが、現在のマイケル演じるマーティ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』の格好をしたマイケルはリル・ナズ・Xを見送りながら「ナズ、何があっても2020年にだけは行くんじゃないぞ(Whatever you do Nas, don'tgo to 2020)」と声をかける。ちなみにこの2020年に行くなというフレーズは、新型コロナウイルスのパンデミックが起きた今年、“2020年は最悪だ”という皮肉を込めてネット上で流行ったミーム。
マイケルがマーティをしっかりと演じるのは、1990年公開の『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』以来のこと。このビッグサプライズに、世界中のファンが大歓喜している。
現在59歳のマイケルは2020年11月に入り、米Peopleでパーキンソン病が悪化してきていて、俳優として大切な記憶力さえも失われてきていることを告白したばかり。「ギターの弾き語りはもうダメだ。スケッチもダメになったし、ダンスは元々ダメだったけど、演技も難しくなってきた。だから、書くことにした。幸いなことに、私はそれを本当に楽しんでいます」と語った。そんなマイケルの自伝、『No Time Like the Future』は、11月17日にアメリカで発売される。そして、マイケルをMVに起用したリル・ナズ・Xの待望のデビューアルバムはこれから発売が待たれる。(フロントロウ編集部)