オーストラリアのセブンイレブンが、あるものを1億個なくすためのプロジェクトを行なっている。(フロントロウ編集部)

セブンイレブンのプロジェクト

 オーストラリアのセブンイレブンが、各地の学校に“あるもの”を導入するプロジェクトを実行している。これまでに7つの学校が導入していたけれど、次の会計年度では一気に100校に増やすというもの、それは、カップのリサイクルインフラ。

 オーストラリアのセブンイレブンは、紙コップやプラスチックコップをリサイクルして別の製品を作り出す企業Simply Cups(シンプリー・カップス)と2018年よりパートナーを組んでおり、1億個のカップをリサイクルすることを目標としている。

 これまでは主にセブンイレブンの店舗にリサイクルのための環境を整えており、630店舗以上で導入された。そして学校では、7校がすでに導入済みで、来月にはさらに9校に導入が完了する予定。店舗から埋め立て地へ行かずに回収されたカップの数は、現在までに430万個以上だという。

 世界中で深刻なゴミ問題。カップの生産量自体を減らすための取り組みや、クリーンに焼却できる方法やリサイクルの方法など、様々な方向からの解決策が日夜研究されているけれど、シンプリー・カップスでは集めたカップを縁石や車止め、ガーデニングの資材に変えている。

セブンイレブン、次世代とともに活動

 セブンイレブンが10代の若者たちに協力を求めたのは、若い世代が熱意に溢れているから。17歳の環境保護活動家であるグレタ・トゥーンベリ氏の存在は有名だけれど、その声に賛同する若者は数えきれず、2019年9月に世界各国で開催された環境デモには、400万人以上が参加したとみられる。参加者だけでもそれだけの数ということは、自分に出来る範囲で行動している若者の数はさらに多いことが予測できる。オーストラリアのセブンイレブンのCEOは、豪Convenience & Impulse Retailingにこうコメントした。

「私たちはオーストラリアで最も利用されているコーヒー小売業者の1つですから、私たちが販売する多くのコーヒーが、埋め立て地を占めるカップの数に影響していると認めなくてはいけません。オーストラリアにおけるこの問題の対策を牽引し、テイクアウトのカップをリサイクル可能にする解決策の一部となるために、2018年にシンプリー・カップスとパートナーを組みました。オーストラリアの若者たちは変化のために熱心ですから、若者たちと関わることは、できるだけ多くのカップを埋め立て地行きにしないという私たちのゴールを達成させてくれるでしょう」

(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.