Netflix版『Death Note/デスノート』の脚本家が、作品がファンから受け入れられなかったことについてコメント。そこには、制作段階でのあるプロセスがあったよう。(フロントロウ編集部)

ファンから不評だったNetflix版

 大場つぐみと小畑健による漫画『DEATH NOTE』は、漫画も大ヒット、2006年の映画も大ヒット、アニメも大ヒットという人気を誇った作品。そんな作品が、ハリウッドで映画化されたのは当然かもしれない。

 2017年にNetflixで配信された映画『Death Note/デスノート』は、2021年公開予定の大作『ゴジラVSコング』の監督も務めたアダム・ウィンガードが手掛けた。しかし、原作とかなり設定が違うことや、その改変が良い効果を生まなかったことで、その評価は厳しい結果に。脚本家の1人であるヴラス・パルラパニデスは、その結果を残念に思うとしながらも、理解もしていると米Comicbookのインタビューで話す。

「(脚本家の)ジェレミー・スレイターは良い仕事をしたと思う。でも、彼は非常にピンポイントな指示をしていた。ファンが好きになってくれるものを送り出したかったから、視聴者からの反応は残念に思ったよ。でも一方で、私たちはそれがなぜかも理解してる」

画像: ヴラス・パルラパニデス

ヴラス・パルラパニデス

『Death Note/デスノート』ではなぜ設定を変えたのか?

 原作があるものだと、それをどの程度追うのか、その程度変えるのか、どの部分を変えるのか、などのポイントの見極めはかなり重要になってくる。『Death Note/デスノート』に対しては、その改変に失敗したというファンの指摘が多い。その決定が行なわれたのには、ウィンガード監督のある思いがあったよう。ヴラスが続けてこう明かした。

「すでに日本版の映画があった。そして、アニメも。つまり、もう物語は語られていた。だから監督は、『ねぇ、このストーリーはもう見た。何か違うことをしようよ』って言ったんだね。でも、それが上手くいく時もあれば、上手くいかない時もある。ファンが欲しがっているものを提供できる時もあれば、できない時も…」

 原作ファンのなかには、実写版はなんであれ見たくないという人もいれば、設定やストーリーは変えずにキャスティングに力を入れてほしいという人など、様々な意見を持った人がいる。しかしこれは、Netflix版ということで、海外の視聴者にも向けた作品。大きな改変には批判の声が多かったけれど、これまでに日本で映像化がなされてきたことや、欧米の視聴者を意識したことで、あのような改変が行なわれたよう。(フロントロウ編集部)

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