アリアナ・グランデが「34+35」のミュージックビデオで、あの懐かしのコメディ映画のキャラクターを彷彿とさせる“セックスロボット”に扮した。(フロントロウ編集部)

アリアナ・グランデ、「34+35」のMVが公開

 シンガーのアリアナ・グランデの6thアルバム『ポジションズ(Positions)』の解禁と同日に解禁されたシングル曲「34+35」は、ディズニー映画の劇中曲を彷彿とさせる弦楽器の美しい音色に”逆触発”されて書かれたという、過激でセクシーな歌詞が話題に。

 タイトルに含まれる「34」と「35」を足すとセックスの体位を表す「69(シックスナイン)」となるという、赤面級の仕掛けは序の口で、「一晩中、起きてられる?/朝まで私をおかして」、「あなたは“それ”を水のように飲む/キャンディの味がするって言ってくれた」、「私が乗るときはシートベルトを締めたほうがいいかも/ドアのように開けっ放しにしておくから、中に来て」、「ご近所さんが『地震だ!』って叫んでる/私がベッドを揺らす時のマグニチュードは4.5」、「あなたのお気に入りのスポットは全部知ってる/最初から順にやろう」、「34、35…つまりあなたと“69”がしたいってこと」などセックスを連想させるフレーズがずらりと並ぶ

 そんな「34+35」のMVが作られるとしたら、一体どんな内容になるのだろうとファンたちが興味津々だったなか、期待や創造をはるかに超えるユーモラスでスタイリッシュで、セクシーなMVが公開された。

 真っ白な空間にドットの影が照射されたモダンアートのような映像で幕を開けるMVには、白衣を身に着けロボット開発に情熱を燃やす研究員の“リケジョ(理系女子)”風のアリアナと、そのリケジョに開発されるアンドロイド版のアリアナが登場。

 電気ショックを与えてみたり、指先に刺激をくわえてみたりと試行錯誤するなか、ついに覚醒したアリアナ・アンドロイドは、リケジョ・アリアナをはじめとする研究員たちに魔法のビームをお見舞い!

 すると、一行は、セクシーなベビードール姿の「フェムボット」に変身し、踊り出してしまう。


映画『オースティン・パワーズ』をパロディ?

 「フェムボット(fembot)」とは、「Feminine(女性)」と「Robot(ロボット)」を組み合わせた、かばん語で、一般的には、女性の姿をしたアンドロイドのことを意味する。

 でも、アリアナたちが姿を変えたピンク色のベビードールに、60年代に流行したビーハイブと呼ばれる髪型をしたフェムボットは少し特殊。なぜなら、コメディ映画『オースティン・パワーズ』に登場した色じかけ担当のセックスロボットの“フェムボット”にかなり似ているから。

画像: 1997年公開の映画『オースティン・パワーズ』より。海外ではフェムボットは色じかけでマイク・マイヤーズ演じるオースティン・パワーズを誘惑する“セックスロボット”と表現されている。©NEW LINE CINEMA / Album/Newscom

1997年公開の映画『オースティン・パワーズ』より。海外ではフェムボットは色じかけでマイク・マイヤーズ演じるオースティン・パワーズを誘惑する“セックスロボット”と表現されている。©NEW LINE CINEMA / Album/Newscom

 フェムボット姿のアリアナたちが踊るダンスの振り付けにも、誘惑するような動きや表情、カクカクとしたロボットダンス風の動きなどが含まれている。

画像: ©YouTube/Ariana Grande

©YouTube/Ariana Grande

 アリアナは、フェムボット姿が『オースティン・パワーズ』からインスパイアされたものだとは明言していないものの、大のコメディ映画好きで知られるアリアナだけに、その可能性は充分にあり得る。

 「34+35」のMVの監督を手がけたのは、ドレイクやリアーナ、デミ・ロヴァート、ゼイン・マリク、フィフス・ハーモニー、リトル・ミックス、DJカリードといった人気アーティストたちの楽曲のMVを担当してきたディレクター・X。

 MVの最後にも、ディレクター・Xが演技指導を行なう舞台裏映像が収められているが、彼のインスタグラムでも、フェムボットのダンスシーンのメイキング映像が公開された。

 『ポジションズ』の収録曲のMVが公開されたのは、本作で2作目。第1弾となった、アルバムと同名タイトルのリードシングル「ポジションズ」の舞台はホワイトハウスで、政治家となったアリアナがキュートにパワフルに政権を握る姿が描かれたが、「34+35」では、またひと味違ったストーリーで楽しませてくれた。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.