第63回グラミー賞のノミネート作品およびアーティストが発表。未曽有のパンデミックの中、授賞式が行われる2021年のグラミー賞の入選者たちはこのアーティストたち。(フロントロウ編集部)

グラミー賞のノミネートが発表!女性アーティスト強し

 2020年で63回目を迎える、音楽界で最も名誉があると言われる音楽アワード「グラミー賞」のノミネーションが発表された。

 最多は、「ブラック・パレード」が年間最優秀レコード賞、年間最優秀楽曲賞の主要2部門にノミネートされたほか、最優秀R&Bパフォーマンス、 ベスト・ラップ・ソングなど計9部門にノミネートされたシンガーのビヨンセ。

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 それを追うのが、年間最優秀レコード賞、年間最優秀アルバム賞、年間最優秀楽曲賞の主要3部門を含む計6部門にノミネートしたシンガーのテイラー・スウィフト(アルバム『フォークロア』)とデュア・リパ(アルバム『フューチャー・ノスタルジア』)。男性アーティストでは、ラッパーのロディ・リッチがダベイビーとのコラボ曲「ロックスター」が年間最優秀レコード賞、ソロ曲の「ザ・ボックス」が年間最優秀楽曲賞の主要2部門にノミネートし、計6部門で入選した。

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 前回のグラミー賞で主要4部門を制覇したビリー・アイリッシュは、「エヴリシング・アイ・ウォンテッド」が年間最優秀レコード賞と年間最優秀楽曲の主要2部門にノミネートし、計4部門。

 ラッパーのメーガン・ジー・スタリオンとドージャ・キャットは、それぞれ最優秀新人賞と年間最優秀レコード賞にノミネートし、メーガンは最優秀ラップパフォーマンス賞などを含む計4部門、ドージャは計3部門にノミネートを果たすなど、女性アーティストたちが圧倒的な強さを見せつけた。

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 ラッパーのポスト・マローンも、「サークルズ」が年間最優秀レコード賞と年間最優秀楽曲賞、アルバム『ハリウッズ・ブリーディング』が年間最優秀アルバム賞にノミネートし、計3部門に食い込んだ。

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 以下、主要4部門にノミネートした作品やアーティストを紹介。ノミネートの全候補曲&アーティストは第63回グラミー賞の公式ページにて確認できる。


【年間最優秀レコード賞】

「カーディガン」 テイラー・スウィフト
「ブラック・パレード」 ビヨンセ
「ロックスター」 ダ・ベイビー feat. ロディ・リッチ
「セイ・ソー」 ドージャ・キャット
「エヴリシング・アイ・ウォンテッド」 ビリー・アイリッシュ
「ドント・スタート・ナウ」 デュア・リパ
「サークルズ」 ポスト・マローン
「サヴェ―ジ」 メーガン・ジー・スタリオン feat. ビヨンセ


【年間最優秀アルバム賞】

『Chilombo(チロンボ)』 ジェネイ・アイコ
『Black Pumas (Deluxe Edition)(ブラック・ピューマズ/デラックス・エディション)』ブラック・ピューマズ
『Every Day Life](エヴリデイ・ライフ)』 コールドプレイ
『Djesse Vol. 3(ジェシー ボリューム・スリー)』 ジェイコブ・コリア―
『Women in Music Pt. III(ウィーメン・イン・ミュージック・パート・スリー)』 ハイム
『Future Nostalgia(フューチャー・ノスタルジア)』 デュア・リパ
『Hollywood's Bleeding(ハリウッズ・ブリーディング)』 ポスト・マローン
『Folklore(フォークロア)』 テイラー・スウィフト


【年間最優秀楽曲賞】

「ブラック・パレード」 ビヨンセ
「ザ・ボックス」 ロディ・リッチ
「カーディガン」 テイラー・スウィフト
「サークルズ」 ポスト・マローン
「ドント・スタート・ナウ」 デュア・リパ
「エヴリシング・アイ・ウォンテッド」 ビリー・アイリッシュ
「アイ・キャント・ブリーズ」 H.E.R.(ハー)
「イフ・ザ・ワールド・ワズ・エンディング」 ジェイピー・サクセ feat. ジュリア・マイケルズ


【最優秀新人賞】

イングリッド・アンドレス
フィービー・ブリッジャーズ
チカ
ノア・サイラス
D・スモーク
ドージャ・キャット
ケイトラナダ
メーガン・ジー・スタリオン


あの人がノミネートを逃す、初の快挙も

 アルバム『アフター・アワーズ』からのシングル曲「ブラインディング・ライツ」がビルボードチャートの1位に輝き、40週連続でトップ10圏内にランクインし続けたザ・ウィークエンド(The Weeknd)は、まさかのノミネート無し。

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 年度内に行なわれたMTVビデオミュージックアワードや、アメリカン・ミュージック・アワードといった著名な音楽アワードでは多数のアワードを受賞しているのにもかかわらず、グラミー賞にはスルーされてしまった事に、不思議がる声が上がっている。

 アルバム『ファイン・ラインズ」からのシングル「ウォーターメロン・シュガー」が世界的なヒットを記録したハリー・スタイルズは、ウォーターメロン・シュガー」が最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞、アルバム『ファイン・ライン』が最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞、「アドア・ユー」のMVが最優秀ミュージック・ビデオ賞の計3部門にノミネート。

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 ワン・ダイレクションのメンバーとしての活動歴を含めて、ハリーがグラミー賞にノミネートされたのは今回が初めて。それぞれソロシンガーとして活動しているメンバーの中でも、初の快挙となる。

 世界中にK-POP旋風を巻き起こしたBTS(防弾少年団)は「ダイナマイト」が最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞にノミネート。韓国出身のアーティストとしては初めて、グラミー賞にノミネートを果たした。

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 そのほかには、最優秀ラップ・パフォーマンス部門、最優秀メロディック・ラップ・パフォーマンス部門、最優秀ラップアルバム、最優秀ラップソングといったヒップホップ系の部門では、ノミネートされた20作のうち、2作(いずれも、ビヨンセとメーガンのコラボ曲「サヴェ―ジ」)しか、女性アーティストによる作品が含まれていなかったため、世間から「女性だってラップするけど?主催者はその事を忘れちゃった?」などと、男性ラッパーが圧倒的に優勢な状況を皮肉る声も上がっている。


授賞式はどうなる? 開催は日本時間2021年2月1日

 第63回グラミー賞の授賞式は、日本時間2021年2月1日にロサンゼルスのステープルズ・センターで開催。日本ではWOWWOWで二カ国語版(同時通訳)が独占生中継される。司会は、風刺ニュース番組『ザ・デイリー・ショー』のホストを務めるトレヴァー・ノアが担当する。

 グラミー賞といえば、感動的な受賞の瞬間はもちろん、ビッグアーティストたちによるパフォーマンスや、ここでしか見られないコラボも見どころ。今回は新型コロナウイルスがまだまだ猛威を振るう中での開催ということで、主催のザ・レコーディング・アカデミーは、無観客でのステージパフォーマンスやバーチャルでのパフォーマンスなど、さまざまな可能性を模索しているという。(フロントロウ編集部)

※記事公開後に一部内容を加筆・修正しました。

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