アメリカのコストコで、ある人が入店拒否に。その状況について議論が起こっている。(フロントロウ編集部)

様々な人から支持されるコストコ

 食材から衣料品、さらには家電まで、数多くのものが手に入るとして、大家族から一人暮らしの人々まで、様々な利用客から人気のコストコ。新型コロナウイルスの影響で外出を出来るだけ避けたい人が多いことからも、1つの店舗で一気に買い物ができるコストコは支持を得ている。

 しかしもちろん、新型コロナウイルスの感染対策は重要。世界各国の多くのスーパーが実施しているように、アメリカのコストコでも、営業時間の変更や高齢者専用の時間帯の設置、マスク着用の義務化や人数規制が各店舗で行なわれた。

 そんななか、ニューメキシコ州のコストコで実施された対策によって、ある人が入店を拒否される出来事が起こった。

子供をおいていけないシングルペアレンツ

 ニューメキシコ州のテレビ局KRQEによると現在コストコは入場を75人までに制限しており、そのため、1家族から1人だけが店内に入れるという。感染対策のためには仕方のないことだとも分かるけれど、ある人にとってはかなりの打撃となってしまう。それが、1人で子供を育てるシングルペアレンツ。

画像: 子供をおいていけないシングルペアレンツ

 1人で子供を育てる親は、ただでさえ、コロナ禍で子供の自宅学習と自分の仕事の調整に苦心する状況になっている。そして必要最低限の外出は避けられず、その時に子供が幼ければ家に置いてもいけず、家族や親せきを頼れない人も多い。また、新型コロナウイルスが猛威をふるうなかでは、他人であるベビーシッターを呼ぶことはできなかったり、金銭的に余裕がなかったりする人もいる。

 せめてスーパーなどでは柔軟な対応をしてくれないかと思ってしまうけれど、KRQEによると、数日前には2人で来たカップルだけでなく、子供を連れた母親が入店できなかったという。

 アメリカでは州ごとに感染状況や各ショップの対策などが違い、コストコでも店舗によって対応に違いが出ているよう。しかし人数制限は少なからずしているようで、テキサス州のコストコでは今年4月に、2人組までの制限を設けた。しかしこの時にもシングルペアレンツから困惑の声が出ており、ある母親は子供を2人連れていたため、3人組となってしまい、入店を拒否されてしまったそう。コストコのマネージャーは謝罪したうえで、感染対策だと話したという。

 感染対策はするべきであり、コストコに理解を示す人は多い一方で、シングルペアレンツの状況にも理解を示す人は多い。車に子供を置いていけば良いのでは?という声もあるけれど、幼い子どもを車に置いていった場合に起こりえる事故はいくつも想像できる。難しい問題に、様々な意見があがっている。(フロントロウ編集部)

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