『プリズン・ブレイク』でマイケル・スコフィールドを演じたウェントワース・ミラーが、ファンからの“ある声”に反応した。(フロントロウ編集部)

『プリズン・ブレイク』ウェントワースは再出演しない

 2005年から2009年までシーズン1からシーズン4が放送され、ファンからの声に押されて8年後の2017年にシーズン5が放送されたドラマ『プリズン・ブレイク』は、シーズン6の制作が期待されている。

 しかし、主役マイケル・スコフィールドを演じた俳優のウェントワース・ミラーはゲイであり、今後はストレートのキャラクターを演じたくないという理由でマイケルをふたたび演じることはなく、よって『プリズン・ブレイク』に再出演することもないと発表した。ウェントワースの報告には、サラ・タンクレディを演じたサラ・ウェイン・キャリーズや、リンカーン・バローズを演じたドミニク・パーセルなどの共演者も尊重する姿勢を見せている

画像: 『プリズン・ブレイク』ウェントワースは再出演しない

 そんななか、ウェントワースがふたたびファンに向けてあるメッセージを綴った。

『プリズン・ブレイク』のマイケルをゲイに?

 ウェントワースがストレートのキャラクターを演じたくないという理由をあげたことで、一部のファンの間では、マイケルをゲイのキャラクターにといったコメントがあがることに。それについて、ウェントワースが長文で意見している。

「ごめんね。僕はあることを明確にする必要がある。僕は現実ではゲイだということや、ストレートなキャラを演じたくないという件に関して、マイケルはサラの元を去って、ティーバッグの元へ行く、もしくはティーバッグがマイケル/僕を探すという提案をするコメントを大量に見た。

『ブリズン・ブレイク』でティーバッグ=“ゲイ”というのは、一部の人にとってはアリなことなの? 彼らが住む世界では、それが唯一の(ゲイのキャラクターの)レプリゼンテーションになるかもしれない。同性愛嫌悪や熱狂者は忘れて(そんな奴らどうでもいいから)。カミングアウト=死っていう世界にいるクィアの子ども達やクィアの大人たちは、絶対にカミングアウトしない…。そんな彼らに与えられるものとして、僕らにできる最大限はティーバッグなのか?

画面は神聖で、俳優は神様だというのは、ハリウッドが言うウソの1つだと言ってきた。それは違う。物語を話すことが神聖なんだ。それは文明よりも古い。そしてそれは、自分たちが来た道、今いるところ、これから向かうところが何なのかを明らかにする方法。ハリウッドは、神聖さが(今のところ)向けられているただの輝くつまらないものなんだ。

ストーリーが重要。バランスが取れて、責任をともなう物語がね。誰がどこで見ているかは分からないんだよ。

『なぁ、気にしすぎるなよ。これはドラマだ』とかね、聞こえてるよ。そして、ハリウッドはメッセージなんか送っていないと。僕の考えでは、僕たちが見ているものがメッセージ性がないと思っていても、メッセージは送られてるものだ。ジェンダーや性別、人種、恋愛、権力、政治…。

ハリウッドにいる多くの人はこれを認めたがらないけどね。どれだけ早く、どれだけ遠くに物語が届くかを。多くの人達は(イエス、僕もその1人だった)去って行って、お金を得て、そのメッセージ性から目を背ける。僕はこのページのインパクトを分かってる。多くの人が現実に経験することだ。

『僕たちはファストフードを作ってるんだ』って、あるドラマのプロデューサーが僕の共演者に言ってた(『プリズン・ブレイク』じゃない)。内容と視聴者を軽蔑しながら。

僕は、少しならファストフードも気にしない。でももし食事がファストフードだけになってしまった時は問題だ。多くの視聴者がファストフードなドラマだけを消費しているのであれば問題だ。『トランスジェンダーとハリウッド 過去、現在、そして』がメニューにあるとは思えないしね(もしくは視聴可能かすら分からない)。

ファストフードなドラマは、理想的でない食事を改善し、拡大し、栄養を加えるメッセージを送るために最も成功率の高い方法なのかな?そうだとしたら、僕は、それらのドラマはより重要になるべきで、レベルが低くなるべきではないと議論したい。より多くの敬意、ニュアンス、意図、より良いレプリゼンテーションに値する。

なぜなら、視聴者もそうだから」

 ウェントワースに戻ってきてほしいがために、その影響を考えないでゲイのキャラクターのストーリーを無理やり作り出すことに対する苦言、そして物語が持つメッセージ性の重要さを説いたウェントワース。さらには、それを見ているすべての人が、そのメッセージを無自覚にも受け取っているため、そのレベルを高めるために動いていかなければいけないと伝えた。(フロントロウ編集部)

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