イギリス人シンガーのデュア・リパが、日本時間11月28日にオンラインライブを開催。豪華アーティストが勢ぞろいしたオンラインライブの様子をお届け。

デュア・リパがオンラインライブStudio 2054を開催

 これまで数々の賞を受賞し、自身2枚目のアルバム『Future Nostalgia(フューチャー・ノスタルジア)』を3月にリリースしたデュア・リパは、2021年2月に行なわれる第63回グラミー賞授賞式で、主要4部門のうち「年間最優秀レコード賞」「年間最優秀アルバム賞」「年間最優秀楽曲賞」に選出。ほかにも「ベスト・ポップ・ソロ・パフォーマンス賞」「ベスト・ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」「ベスト・ポップ・ボーカル・アルバム賞」と、自身最多の計6部門でノミネートを果たし勢いに乗っている。

 そんなデュアが日本時間11月28日に、リアルとバーチャルが融合した初のオンラインコンサート「Studio 2054」を開催。

 このライブは、世界同時配信ではなく、住んでいる国でよくライブが開催される時刻にスタートするという配慮がなされており、日本は18時からライブがはじまった。

異次元の世界に吸い込まれるライブ

 大きな倉庫にセットを組んで行なったStudio 2054。スタジオ54というニューヨークの伝説のディスコをオマージュして作られたセットはネオンが輝き、その中にデュアが登場。1曲目はアルバムのタイトルがつけられた楽曲「Future Nostalgia」からスタート。The Atticoの白いスパンコールがたっぷりついたフリンジドレスを着用しながらお立ち台にあがり1発目から画面越しに見ているファンを引き込む。

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 そしてダンサーもディスコに来たような服装で登場し、「Levitating」「Pretty Please」「Break My Heart」と続き、『Future Nostalgia』に収録されている楽曲のオンパレード。人気曲でファンを盛りあげたデュアは、Alexander Wangのレオタードに着替えダンサーを率いて移動。そしてここから、コラボ曲の数々が披露されることに。

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 まずトップバッターとして登場したのは、FKAツイッグス。デュアとFKAツイッグスは、まだ正式にコラボ曲をリリースしていないけれど、以前からコラボのウワサがあり、このコンサートで初めて未発表曲のパフォーマンスを披露。FKAツイッグスは第62回グラミー賞授賞式でも披露したようなポールダンスをし、最後にデュアが登場して一緒にポーズを決めた。

 次の楽曲「Physical」では、『Future Nostalgia』のリミックスアルバム『Club Future Nostalgia』を手がけたDJのザ・ブレスド・マドンナがDJブースに登場。「Boys will be Boys」はダンスタイム。ザ・ブレスド・マドンナがDJをまわしている横でDJブースに入り込んだデュアが盛りあげ、ダンサーたちが音楽にあわせて踊り、まさにディスコ状態。そしてデュアがDJブースから降り、スタンドマイクを持つと「Cool」がスタート。ここではドリンクブースにコーラス隊も登場し、圧巻の歌声で聴かせた。ここで突然、電話の着信音が鳴り響く。そしてはじまったのはデュアの代表曲である「New Rules」。リリースした約3年前より声に厚みが出ており、デュアの成長が感じられた。ここで一旦DJセクションを終了。

 すると雰囲気を一変するために、デュアはある部屋へ移動。そこの部屋では、イングランド代表のサッカー選手であるカルヴァン・フィリップスやラッパーのAJ トレーシーがデュアの弟とデュアなどが登場するサッカーゲーム『FIFA 21』をプレイ。ゲームで遊んでいる3人と、テレビに映る映像。ここからリアルとバーチャルが融合しはじめる。

 デュアはテレビを見始めると、テレビにはマイリー・サイラスとデュアが最新コラボ曲「Prisoner」を歌っているところが映し出される。マイリーも今回のStudio 2054に参加してデュアをサポート。

 そしてVersaceのブラックパンツにジュエリーブラというスタイルに着替えたデュアは、そのままダンサーに囲まれながら「UN DÍA (One Day)」を披露。この楽曲はJ.バルヴィン、タイニー、バッド・バニーとのコラボ曲なのだけれど、3人は一体どこにいるかというと、テレビの中。まさにリアルとバーチャルの融合。まだまだコラボは続き、ラテン系音楽の次は、ベルギーのシンガーであるアンジェルがリアルに登場。双子コーデを披露した2人は「Fever」を披露し、リアルならではの息のあったパフォーマンスを披露した。

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 アンジェルとのパフォーマンスが終わり、部屋を出て再びディスコのセットに戻ったデュアだけれど、ここから一気にラストスパート。カルヴィン・ハリスとコラボした「One Kiss」が終わると、ユーロポップの女神で大人のディスコサウンドを得意とするカイリー・ミノーグが登場し、「Real Groove」を一緒にパフォーマンス。新旧ポップアイコンの夢の共演が実現。そのままカイリーはステージに残ると、デュアがマーク・ロンソンとディプロのユニット、シルクシティとタッグを組んだ「Electricity」を少しだけ熱唱。カルヴィンからカイリー、そしてシルクシティの楽曲へと繋ぐディスコメドレーには、デュアのセットリストへのこだわりも感じられた。

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 そして最後のスペシャルゲストが登場。デュアを含め、ダンサーたちが視線を向ける巨大スクリーンに映ったのは、なんとエルトン・ジョン。エルトンは大ヒット曲「Rocket Man」をデュアのために特別にパフォーマンス。そのまま落ちついた雰囲気のまま終わるのかと思いきや、そこはデュア。このあと、「Hallucinate」が披露されたのだけれど、なんとダフト・パンクの「Technologic」とフランスのハウスデュオ、カシウスの「I <3 U SO」をマッシュアップ。そして最後は大量のスパンコールが舞う中「Don’t Start Now」を披露して、締めくくった。

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 ストーリー性があり80年代の要素がたっぷり詰まったデュアのオンラインコンサートは、演出だけではなく音質にもかなりこだわっており、普通のオンラインコンサートとは違い、まるでライブ会場にいるかのような立体的な音質で、デュアやチームの本気度が伝わった。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、オンラインコンサートの需要が増えるなか、バーチャルとリアルを融合させるという新しいコンサートの形を築いた。

 

作品情報

アルバム・タイトル:『Future Nostalgia (Bonus Edition)』
リリース日:2020年11月27日(金)全世界同時リリース
2CD/WPCR-18398/2,900円(税抜価格)
『Future Nostalgia』+ Remix Album『Club Future Nostalgia』<2枚組>

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(フロントロウ編集部)

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