『ターミネーター2』の正当な続編
2019年公開の映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』は、『ターミネーター』シリーズの生みの親であるジェームズ・キャメロンが製作に、そしてサラ・コナー役のリンダ・ハミルトンとジョン・コナー役のエドワード・ファーロングが復帰し、『ターミネーター2』の正当な続編と位置づけられている。
そして本作では、映画『オデッセイ』や『ブレードランナー 2049』などへの出演で知られるマッケンジー・デイヴィスが、人類の滅亡を救うために未来から送り込まれた戦士のグレースを熱演した。
マッケンジー・デイヴィス、映画がコケた理由は?
『ターミネーター:ニュー・フェイト』は、その内容に関しては批評家やファンからの評価は悪くない一方で興行成績には直結せず、製作費やマーケティングにお金をかけていたことから、残念ながら“コケた”と言われることも。そしてマッケンジーもその事実は認めているよう。しかしその理由は作品の質が低いことではないと、米ポッドキャスト『Happy Sad Confused(原題)』で話した。
「あの映画の制作という経験は素晴らしかった。すでに言ったようにハードで厳しいものだったけど、人が素晴らしかった。ティムは才能溢れる監督で、作品をできるだけ最高のものにしようと打ち込み、専念していた。興行収入などは、これは『ターミネーター』の6作目だし、最後の3作品は誰も見てないでしょ。理解してるよ。大丈夫。でもそれは、私たちの作品が悪かったということではなく、観客の欲求が枯れてしまったということだと理解してる」
マッケンジー・デイヴィス、作品への出演は誇り
今から36年前となる1984年に1作目となる『ターミネーター』が公開されてから、時間をかけて6作品が公開されてきたシリーズにおいて、その長い旅の間に観客の気持ちに様々な変化があるのは当然ともいえる。そしてマッケンジーは、女性キャラクターたちが活躍した『ターミネーター:ニュー・フェイト』を誇りに思っていると続けた。
「3人の女性がメインであるということがどれだけ影響したかは分からない。私はそういったことをコントロールできないから、関りたくなかった。私は女性で、あの役をすごく気に入っていて、自分がしたことを誇りに思っているから、『みんなは性差別主義者だから見てないんだね』とは言いたくない。私にとっては、『だよね。6作品は多すぎるよね。分かってる』ってほうが、簡単な答えなの」
ちなみにマッケンジーは『ターミネーター:ニュー・フェイト』の続編の可能性に関しても、観客が何を求めているかを考えるべきだと英NMEのインタビューでコメントしている。(フロントロウ編集部)