サラ・ミシェル・ゲラーとセルマ・ブレアがMTV Movie & TVアワードを受賞
1999年に公開された映画『クルーエル・インテンションズ』で共演した俳優のサラ・ミシェル・ゲラーとセルマ・ブレアが、米現地時間12月6日に開催されたMTV Movie & TVアワードの授賞式にて、「GOAT:レジェンダリー・リップ・ロック」賞を受賞した。
「GOAT:レジェンダリー・リップ・ロック」賞は、「MTV Movie & TV Awards: Greatest of All Time」と銘打って開催された今年のMTV Movie & TVアワードで、史上最も偉大なキスシーンに贈られた賞となっている。サラとセルマの2人は、2000年に開催された同アワードでも、最優秀キス賞を受賞していた。
『クルーエル・インテンションズ』は、サラやリース・ウィザースプーンらが出演した映画で、本作では、サラ演じるキャスリンが、セルマ演じるセシルに公園でキスを教えるというシーンが描かれており、このシーンは映画史で最も印象的なキスシーンの1つとして知られている。シンガーのデミ・ロヴァートは以前、同作でのサラとセルマのキスシーンを観たことで、自身がクィアではないかと気がつくきっかけになったと明かしている。
サラとセルマがコロナ禍仕様のキス
受賞を受けてサラが自分たちのキスシーンについて、「映画史で一番賞をもらった」キスシーンだとジョークを飛ばすと、「あのキスがこんなにも長い間、多くの人たちの共感を呼んでいるのは、公開当初の衝撃もあったと思うけど、多くの若者たちにとって、これが自分たちの特定のセクシャリティに気がつくきっかけとなって、ありのままの自分らしさを心地よく思える手助けができたからというのもあると思う」とセルマは応じている。
「それから、ポップカルチャーにおける受容について(それまでとは違った価値観を与える)、新しい方向へのパラダイムシフトを表していたとも言える。それに、すごくセクシーだったしね」とサラ。「そういうわけで、感謝の気持ちを込めて、私たちがここで皆さんのために再現しようと思います」とセルマが続けて語り、サラと共にキスシーンを再現した。
しかしながら、新型コロナウイルス禍で濃厚接触が制限されている今、2人が同作で披露した濃厚なキスシーンをそのまま再現するわけにはいかず、2人は、間にアクリル板を隔ててキスシーンを披露した。
MTV Movie & TVアワードのSNSでは、「2020年において好きな人に安全にキスができる唯一の方法」というキャプションと共に、2人のキスシーンの映像がアップされている。
2人が再現したキスシーンはこちら。
The only way to safely kiss your crush in 2020 � #MTVAwards pic.twitter.com/0Wev6h87e5
— Movie & TV Awards (@MTVAwards) December 7, 2020
セルマはインスタグラムにサラとの写真をアップして、次のように綴っている。「私が演じたキャラクターであるセシルにとって、優しくて極上のキスでした。彼女はもっとしたいと求めていました。あれは素晴らしいキスだったと、私は言わなければいけません。私にとって極上だったあのキスは、2020年の今、まったくショッキングなものではなくなりました。考え方における変化を示しているのです」。
(フロントロウ編集部)