マイリー・サイラスがTikTokで行なった贅沢すぎる交流が話題になっており、これは、今後TikTokを使った新曲発表の新たなプロモーション策になるかも!?(フロントロウ編集部)

「マイリー・サイラスがコメントしてくれたら」チャレンジが流行

 11月27日にマイリー・サイラスが通算7作目となるニューアルバム『プラスティック・ハーツ』をリリース。これに合わせて、TikTokで一部のファンが、「もしマイリー・サイラスがこの動画にコメントしてくれたら○○をする」と宣言する動画を投稿。すると、なんとこれにマイリー本人が次々とコメント!

 ちょっとしたお遊びから始まったこの「コメントしてくれたらチャレンジ」だけれど、マイリーがコメントを返し始めたことでTikTokでは大騒ぎに。インフルエンサーを含む多くのユーザーが“私もマイリー本人からコメントをもらえるかも”という期待と共にマイリーのアルバムの曲をBGMに使ってチャレンジに参加し、TikTokでマイリーの新作が大量に使われるというプロモーションへと変わった。

画像: 「マイリー・サイラスがコメントしてくれたら」チャレンジが流行

マイリーがファンのTikTok動画に次々とコメント

 マイリーが手助けした決断は多岐にわたっていて、例えば、「もしマイリー・サイラスがこの動画にコメントしてくれたら、私は彼にメッセージを送るのをもう止める」と投稿したテイラー・リーというファンには、「彼のことは捨ててやりな」とアドバイス。その後、テイラーは「クイーンの仰せのままに」とマイリーに返信した。

 また、「もしマイリー・サイラスがこれにコメントしてくれたら、私は髪を染めて、好きな人に『好き』って伝える」と投稿したイーライ・ラロの動画には、「彼の名前は何? もしくは、彼女の」と、セクシャリティに配慮しながらコメントしたマイリー。イーライはその後、ブルネットからブロンドに髪を染めて、8日後に好きな人に会う約束をしたことを報告した。

@thejarr

@mileycyrus shot in the dark babe

♬ original sound - Eli Rallo by The Jarr

 マイリーはさらに、ファンの人生における、より重要な決断も手助けしている。ミカエラ・ラブという妊娠中のファンがマイリーに手伝ってほしいと頼んだのは、なんと、これから生まれてくる娘の命名。

 マイリーは、「マイリー・サイラスに娘の名前を決めてもらう。バレンタイン・デーが予定日なの」というミカエラの投稿に対し、この動画のBGMに使われていた自身の最新作の表題曲「Plastic Hearts」で歌われている、「カリフォルニアの夢を見てた(I've been California dreamin’)」という歌詞になぞらえてか、「カリフォルニア」とコメントして、娘の名前にどうかと提案した。

@michaelalove_

All on you Miley we don’t have any names�� #mileycyrus #EasyDIY #BagelBopsContest #CashAppInBio #fyp @mileycyrus

♬ original sound - Michaela Love

 また、マイリーはファンの結婚まで仲介している。彼女は、シャーリーというファンが「マイリー・サイラスがコメントしてくれたら、私たちは結婚する」というコメントと共に投稿した動画に、自身が元夫であるリアム・ヘムズワースと離婚したことをジョークにしながら、「2人は私よりもうまくいくといいね」とコメント。指輪とドクロ、黒いハートの絵文字で装飾した上で、「おめでとう」とカップルを祝福した。

@de4dangel

Reply to @mileycyrus HE LOVES YOU SO MUCH

♬ original sound - shirlee

チャレンジが新曲プロモーションにつながる

 マイリーは他にも多くの動画にコメントを寄せていて、ファンたちはどうにかマイリーからコメントをもらおうと、続々とマイリーに向けた動画を投稿。マイリーが今回、どのような意図でこの試みを行なったかは定かではないものの、多くの人たちがマイリーの最新作『プラスティック・ハーツ』の音源をBGMにして動画を投稿しており、結果的に、TikTokで同作を宣伝するこの上ない機会となっていた。

 近年、エミネムが電話番号を公開して、ファンに情報を伝える手段として使用したり、ポスト・マローンが同じく情報を発信するためにファンに電話番号を公開したりするなど、キャンペーン用に設定されたものとはいえ、電話番号というプライベートな情報を公開してファンと交流するアーティストが増えてきていたけれど、今回のマイリーのように、自らファンの投稿に積極的にコメントして新曲のエンゲージメントを高めるというプロモーション方法は、なんとも新しい。

動画共有アプリであるTikTokは、コロナ禍でおうち時間を過ごす1つの手段としてすっかり定着しつつあり、「〇〇チャレンジ」と銘打ったダンスチャレンジなどをきっかけにヒット曲も続々と誕生しているが、あえて名付けるならば、今回の「もしマイリー・サイラスがこれにコメントしてくれたらチャレンジ」は、ファンが主体的に投稿することをより促すチャレンジとなっていて、今後、こうした試みはさらに広がっていきそう。(フロントロウ編集部)

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