殺人鬼のハンニバル・レクターを描いた映画『羊たちの沈黙』の1年後を描く続編ドラマ『クラリス』より、最初のティーザー予告編が公開された。(フロントロウ編集部)

伝説のスリラー映画『羊たちの沈黙』

 1991年に公開された映画『羊たちの沈黙』は、作家トマス・ハリスの小説に登場するキャラクター、ハンニバル・レクターを主人公にしたスリラー映画。

 主人公のハンニバルことレクター博士は、著名な精神科医で猟奇殺人犯。彼は殺害した人間の臓器を食べるという異常な行為を繰り返し、「人食いハンニバル」などの通り名を持っている。

 映画『羊たちの沈黙』でレクター博士を演じたのは、映画『2人のローマ教皇』や『日の名残』などのアンソニー・ホプキンス。アンソニーは『羊たちの沈黙』で見せた演技が高く評価され、アカデミー賞主演男優賞に選ばれた。

 本作は、連続殺人事件を追うFBI訓練生と、彼女にアドバイスを与える元精神科医の猟奇殺人犯との交流を描いている。FBI訓練生のクラリス・スターリングを演じたのは、映画『タクシードライバー』や『告発の行方』などに出演したジョディ・フォスター。ジョディも『羊たちの沈黙』でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、本作は第64回アカデミー賞で主要5部門を受賞するという素晴らしい成績を収めた。

 アンソニーは本作の後、続編の映画『ハンニバル』や、『レッド・ドラゴン』で同じレクター博士役を演じたものの、ジュディ演じるクラリスは、その後が気になる描かれ方をされていたにもかかわらず、その後ほとんど作品には登場しなかった(※)。

※続編の『ハンニバル』では、ジョディ・フォスターに代わりジュリアン・ムーアがクラリス役を務めた。

 2020年、そんなクラリスのその後を描いたドラマ『クラリス』が放送されることが決まり、この度、初めてのティーザー予告が公開された。

『羊たちの沈黙』のその後を描く『クラリス』

 ドラマ『クラリス』は、クラリス・スターリングを主人公に描く作品。『羊たちの沈黙』の1年後である1993年を舞台に、連続殺人鬼や性犯罪者たちの事件を捜査するクラリスと、ワシントンD.C.の政界の内幕が明かされていく。

 クラリスを演じるのはドラマ『プリティ・リトル・ライアーズ』や『オリジナルズ』などに出演したレベッカ・ブリーズ。ティーザー予告の中では、『羊たちの沈黙』で起きた「バッファロー・ビル」事件を彷彿とされるいくつかのショットが映し出される。陰鬱としたその映像は、鳥肌もの。

 米CBSの新作ドラマ『クラリス』は、2021年2月11日にアメリカで放送が始まる。(フロントロウ編集部)

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