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『ワイルド・スピード』を彷彿とさせる強盗がイギリスで多数発生している。盗まれた物のなかには、PS5も。(フロントロウ編集部)

『ワイスピ』な方法でPS5が盗まれる

 クリスマスを前に、イギリスである強盗の発生件数が増えている。この強盗が狙うのは住居…ではなく、走行中の運送トラック。

 走行中のトラックからの強盗は、少なくとも3台の車をトラックのまわりに配置しなくてはならないという大がかりなものだが、英The Timesが報じたところによると、2020年には9月までに少なくとも27件起こっているというから驚き。

 この強盗の方法は、映画『ワイルド・スピード』シリーズを見たことがある人には想像しやすく、1台がトラックの前につけてトラックの前方をふさぎ、1台が横につけて追い越しを封じ、後ろにつけた1台がドアを開けて荷物の強奪を行なう。危険な方法にもかかわらず、これまでに約80キロの速度を出していたトラックも被害に遭ったことが確認されているという。

画像: ※写真はイメージです。

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警察や犯罪対策機関も警戒

 新型コロナウイルスの影響でオンラインショッピングを使用する人は大幅に増えており、トラックによる輸送量も増加。これまでに盗まれたものは、世界中で争奪戦となっているPS5やテレビ、携帯電話やタバコ、化粧品など多岐にわたる。そしてここ数週間でこの強盗がさらに増えてきており、イギリスの警察は運送業者にこの強盗手段などに関して警鐘を鳴らしたという。

 強盗が増加している要因は、12月25日のクリスマスを目前にプレゼント用の豪華な商品が運送されているところを狙っていることにあると見られている。さらにこの強盗は犯罪組織のメンバーによる犯行の可能性もあり、その場合はどのトラックが最も高価な商品を運んでいるのかといった情報共有がされていることも考えられるため、さらに警戒されている。イギリスの全英車両犯罪情報機関(The National Vehicle Crime Intelligence Service)は、運送会社に対して、セキュリティの強化やルート変更などの対策を取るよう呼びかけた。

 トラック運転手はセキュリティトレーニングを必要最低限しか受けていないことが多いことも、強盗に狙われやすい理由の1つと見られている。過去には、運転手が縛られて荷物を奪われたり、立ち向かった運転手がケガを負ったりといった事件も起こっている。(フロントロウ編集部)

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