マクドナルドのハッピーセットに変化か
マクドナルドのハッピーセットといえば、おもちゃつきのお得なセットで、もちろん子供からは高い人気を誇るけれど、大人であっても欲しくなるグッズがついていることも。本国アメリカでもハッピーセットは長年愛されているけれど、この度マクドナルドは、これまで約20年続いてきたあることを2021年より止める方針を打ち出している。
米CNNによると、アメリカのマクドナルドでは本社は厳密には商品の価格を決定しておらず、じつは各提携店舗が決めているという。しかしもちろんサポートはしており、そのなかの1つがハッピーセットへの補助金。
アメリカ国内の1万4,000店舗に、ひと月約3万円の補助金をハッピーセット用に支出してきた。しかし本社では、「過去のようには売り上げの起爆剤にはなっていない」として、補助金を今年で終了する意向を示している。
そしてこれによって起こりえることが、ハッピーセットの値上げ。補助金がなくなった分、各店舗は価格変更せざるを得なくなると見られる。
値上げはもちろん、子供を育てる親にとって厳しい変更。とはいえ、その差は20セントほどになると見られており、そこまで大幅なものではない。一方で、その20セントによって売り上げや収益がどのように変化するのかを不安に感じる店舗は多い。マクドナルド本社と店舗の間では緊張感が漂っているけれど、企業側はマーケティング投資に約110億円を投じたばかりで、今後は別の補助金を出していくために試行錯誤するとしている。
マクドナルド、新型コロナによる変更もあった
補助金の終了はマクドナルドの経営戦略によるものだけれど、新型コロナウイルスのパンデミック中には、別のものが消えている。
それは、サラダやヨーグルト、グリルチキンといった商品。
これらは、2020年3月に、パンデミックの中で作業効率をアップさせるためという理由で販売が取り止められ、現在も販売再開の目処はたっていない。しかし、サラダが消えていたことは多くの人が気がついておらず、「あってもなくてもどっちでもいい」といった声もあるほど。しかしマクドナルドは、最近ではヘルシーな商品の開発にも力を入れているので、サラダの販売中止はその方針と矛盾しているという指摘もある。(フロントロウ編集部)